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〈利益の卵〉
【鬼畜 官能小説】

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〈利益の卵〉-31

『煩いくらいに元気な声ねぇ……ウフフ………』

『少女の悲鳴はたまりませんなあ………』


この観客は、美優の必死の叫び声すら愉悦の対象らしい。
悲鳴を楽しむ処刑……〈ファラリスの雄牛〉という拷問処刑道具がある…………牛の形をした、中が空洞の金具の中に処刑人を閉じ込め、その牛の腹の下から火を焚き付けて内部の人間を焼き殺す処刑方法だ。
そして悍ましいのは、牛の口から内部に向かって金属製の管があり、そこを抜けて出る悲鳴が雄牛の雄叫びに聞こえるように出来ているという。
その処刑は、罪人の処断だけに止まらず、晩餐会の時に、客を持て成す為にも使用されていた。
人間の焼ける臭いを消す為に、内部にはハーブが敷かれ、処刑の時には周囲には香ばしい香りが漂い、強烈な熱に発狂した罪人の悶えは金の雄牛を揺らし、断末魔の叫び声は雄々しい叫びにしかならない……残虐とは正にこの事であろう。

そして美優も、会食のひと時の為だけに〈使用〉されている。
形は違えど、悍ましい器具に身体は拘束され、懸命に逃げようと藻掻く様を観賞され、恐怖に引き攣る悲鳴までも悦びとして捉えられている……肌を焼かれる事も命を奪われる事も無いとしても、苦悶する様を楽しまれてしまう屈辱は筆舌に尽くしがたいだろう。



『オイ、いつものブランデーをくれ』

『このお肉、柔らかくて美味しいわね』


旨い酒と美味い料理に舌鼓を打ちながら、観客は美優への暴行を楽しんで見ていた。
咽びながら叫ぶ声も、無慈悲にも丸裸にされていく様も、この観客には料理の旨味を引き立てるだけの余興であり、一生消える事のない傷を負わされている少女への同情など、欠片ほども持ち合わせてはいない。


「嫌……嫌だあ……嫌あぁぁ!!!」


Yシャツは腕の部分だけを残して切り刻まれ、リボンは首輪のように取り残されていた。
ブラジャーも、原型を留めぬほどに切り裂かれ、右肩の肩紐だけでぶら下がっているのみで、胸元を隠す意思は無いようだ。
呼吸の度に肋骨が浮き上がる華奢な胸元、しかし、小さな桃色の果実の周囲だけは骨は浮き上がらず、胸肉の発育が始まっているのが確認出来た。

スカートもギザギザに切り刻まれて、ボロボロの腰巻きとなんら変わらず、パンティーに至っては既にその姿は無く、美優の足元にバラバラに散らばり、ただの布切れの骸と化していた。
遂に曝された美優の股間。しかし、幼器の膨らみはトイレの盗撮の時よりも大きくなっており、陰毛もまた、色も黒くて長くなっていた。
ほんの数週間の間でも、美優の身体は大人に向かって発育しており、淫らな牝の成獣へと近付いていっていたのだ。
その儚い美しさ……元の凛とした美優の姿を知っているからこそ、今の美優の姿はあまりにも痛々しく、その無様さ故に、生贄としての哀しさと美しさが感じられる。
この哀れな輝きは、被虐的嗜好の変態にしか理解出来まい……。


『美優ちゃん、これからが本番ですよ?………怖いよねえ……?フフ……』


司会者の嗄れた声が、更なる恐怖の襲来を告げた………美優の周りに犇めく処刑人達は、パンツを脱ぎ捨てて自らの股間を晒し、その怒張した男根を見せ付けた。



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