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愛しのお菊ちゃん
【ホラー 官能小説】

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愛しのお菊ちゃん1-2

ハァ――ハァ――。
普段は過度な運動なんてしない僕たちだ。
体力の限界が近づいてきた。
そして通りの角に石碑みたいのを発見。
ええい!イチかバチかだ!
僕と隆は重なる様にして石碑?の陰に隠れた。
「どこだ!ガキども!」
「逃げてんじゃねぇ!」
あわわ…チーマーさんたちの怒号と足音が石碑?の前を駆け抜けてく。
怖いよぉ…。
けど…行ったみたい。
更に数分…。
僕と隆は石碑?の裏で固まっていた。
そして。
「もぅ…大丈夫だろ」
ガタガタと震える隆が囁いてきた。
「あ…ああ」
僕と隆は恐る恐る石碑?の陰から出てきた。
でも…何だろう?この石碑みたいの。
お墓かなぁ。
なんにしても、これのお陰で助かった。
僕はポケットに入っていた飴玉をお供えすると両手を合わせた。
こういう事はキチンとしなさい。
ってのがおばあちゃんの教えだったからね。
あとトイレもいつも綺麗にしなさいっても言ってたなぁ。
なんて事を考えながら目を瞑っていると。
「早く行くぞ!俊樹くん!」
隆が僕の腕を掴んできた。
だいたい隆のせいじゃないか!って思ったけど。
まぁ二人とも無事だったから、まぁいいや。
僕は隆と共にその場を後にした。

「ただいまぁ」
波乱にとんだ一日を終え、家に帰ると…。
お母さんはいなかった。
キッチンのテーブルの上に作り置きしたトンカツとサラダと空の茶碗とお椀。
あとメモ書きだ。
『おばあちゃんが高熱を出したので看病に行ってきます。
明日は帰るから夕御飯はチンして食べててね』
だって。
お父さんは出張中だし。
今夜は僕ひとりかぁ。
って事は今夜は隆から借りたエロDVDを堂々と鑑賞する事が出来るな。
僕はニヤニヤとしながら自分の部屋に戻った。
そして一人の夜を満喫すべくバスタオルを持ってお風呂に向かった。
ん……明日は休みだけど、朝御飯はどうすんだろ?
まぁご飯と味噌汁と生卵でいいか。
なんてノー天気な事を考えながらお風呂に入った。


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