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シグナル
【青春 恋愛小説】

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シグナル¨3¨-5

〜(Narutoshi's Side)〜

来月は夏休みだ。
でもその前に期末試験がある。だから決して気を抜けない。

みかづきで話し合ってから速人は人が変わったように・・・
・・・とまではいかないけど、織田さん曰くゼミは寝ないで受けてるらしい。
僕と一緒の時はたまにうとうとしてるから、にわかには信じられないけどね・・・

相変わらず6人で集まってる時は楽しく、時間が経つのを忘れてしまう。
速人がぼけて賢司と織田さんがつっこみ、それを葉川さんが見て笑う。
更につられて僕と妹尾さんがくすくす笑ってしまう。
何を話しても可笑しく聞こえて、友達と過ごす時間はかけがえのないものなんだといつも思っている。

・・・ここ最近やっと妹尾さんと話せる様になった。
彼女の小さな唇から出てくる、鈴を転がしたような可愛らしい声を聞くと、なんだか嬉しくなってしまう。

大学生にもなってそれで喜ぶのは少し子供っぽいかな、と自分では思うけど。

大人しいからてっきりインドア派なのかと思ったら、体を動かすのが好きらしい。
たまに早起きして学校に来る前に走ってる、と聞いた。

織田さんも葉川さんも、今迄知らなかった一面を知ると嬉しくなるけど、僕にとっては妹尾さんが気になるので、知れたらもっと嬉しくなってしまう。

(いつか一緒に行きたいなぁ・・・)

きっと夏休みになったらなかなか会えなくなるだろうし、思い切って誘ってみようかな。

でも、まだもう少しこのままでいいとも思っている。
誘うには早いと思うし、もし断られたらへこみそうだから。


・・・今年の夏は暑くなりそうだ。


〜〜続く〜〜


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