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ホテルノヒカリ
【OL/お姉さん 官能小説】

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ホテルノヒカリ4-3

「ありがとう…森野さん、頑張って告白してみます」
そんな私の気持ちも知らないでか…士郎さん白い歯まで輝いている。
私も出来るだけの作り笑顔…でも真っ直ぐに見れないよぉ。
今見たら涙が溢れちゃうよぉ。
「森野さん…いえ…美沙さん…」
へっ?
「僕は美沙さんの事が好きです」
??美沙は私だが…。
ええぇ!?
私は半べその顔をがばって上げて士郎さんを見つめた。
「僕と付き合ってくれませんか?」
うわぁ!うわぁ!うわぁぁぁぁぁ!
私の頭の中で『君が○る』が鳴り響いている!
ジャ♪ジャ♪ジャ♪ジャ・ジャ・ジャラン♪ジャ〜ン♪
最後のトコのメロディに合わせて私は何度も頷いた。
言葉なんて出てこない。
出てきてもきっと変な声だ。
だから私は何度も何度も頷いた。
頷いてるうちに涙が溢れてきた。
「よかった…」
士郎さんも目を潤ませて私の両手を握ってくれた。
その瞬間心臓が止まるんじゃないかと思えるくらいバクバクと…。
とにかく!ありがとう士郎さん!ありがとう神様!ありがとうニャンコ!
こうして私は人生で最高の日を迎えた。

士郎さんと付き合い始めてから二週間が経った。
私はディズニーデートの夜…思い切って新しい誓いを立てた。
“オナニー禁止”(士郎さんに抱かれるまでは)。
私くらいの年になると恋愛とオナニーは別物だって判ってはいるけど…。
これは私なりのケジメであった。

そして今日は士郎さんとデート。
私は紐パンツに見かねて士郎さんが買ってくれた普通のパンツを穿いて出かけた。
白の普通のパンツで…普通に言ったら勝負パンツに成りがたいパンツだけど…。
士郎さんの愛がいっぱいつまった私には大切なパンツなのだ。

いつもの様に居酒屋で乾杯をした私たち。
私は早くも士郎さんに酔っているみたい。
ん?でも士郎さん…なんか神妙な面持ちだ。
「どうしたの?」
私は大好きな士郎さんの事だけに心配になっちゃうよぉ。
「美沙さん…ごめん」
なに!なに!悲しい話なら聴きたくないよ。
「な…にがあったの?士郎さん」
ヒェェェェ…ドキドキだよぉ。
「実は俺…アメリカ行く事になっちゃて…」
アメリカ!?海外だよねぇ!
「えぇ!えっ!ええ!」
私は驚きのあまり言葉が出てこない。
「ごめん…」
やだ…士郎さん泣きそう!そんな顔しないで…。
「なんで?いつから?どれくらい?」
私の口から聞きたい事が一気に出てきた。
「いや…ロス市警察との交流員として一年間…来月の月頭から」
後十日あまりしかない!しかも!一年も!
ここで一年も会えなくなるのは辛過ぎる。
なんでこうなるかなぁ。
私はかなりガックリきたけど…士郎さんの為なら笑って送り出すべきでは?
そんな気がしてきた。
本当はついて行きたいけど…今の私じゃ付いていっても士郎さんの足を引っ張るだけだし…。


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