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ホテルノヒカリ
【OL/お姉さん 官能小説】

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ホテルノヒカリ4-1

「たびたびあのうぉぉぉ」
私は次の日、仕事帰りに交番を訪ねた。
酔った時に失態を犯してないか、かなりドキドキだった。
「あっ!森野さん!」
私の顔を見た士郎さんが微笑みを浮かべて交番から出てきた。
実は私…酔っぱらって会社の専務のズラを取ったり。
居酒屋でパンイチになったりと散々やらかした過去があったのだ。
そんな過去があるから心配で心配で。
私は痛そうに眉をしかめて士郎さんを見つめる。
「どうしたんですか?どこか痛いんですか?」
まずい・・・士郎さんに心配かけてる。
ええい・・・悩んでいても仕方ない。
「あ・・・あの士郎さん、わ・・・私酔っぱらって変な事しませんでした?」
私は思いきって尋ねてみた。
「いえ・・・べつに・・・ただ」
「た・・・ただ?」
ゴクッ・・・緊張するよぉ。
「ただ・・・すぐ寝ちゃったんですけど・・・可愛い寝顔だったなぁ」
うっ!く・・・苦しい!
士郎さんの笑顔が眩しくて・・・声が優しくて・・・。
胸が苦しいくらい嬉しいぃぃぃ!
「やだ・・・やだ・・・可愛い寝顔なんて!」
私は両手で頬を押さえて典型的な照れ方になっちゃうよ。
尋常じゃないよ!この嬉しさ!この眩しさ!
「も・・・森野さん!約束覚えてくれてますか」
ん!?士郎さんの顔が急に真面目になった。
でも・・・参ったなぁ。
その約束を聞きに来たんだよなぁ。
「ど…土曜日ですね…」
私は冷や汗がタラァ…。
「覚えていてくれました!ディズ○ーランド」
士郎さんの顔がパッと輝いた。
「デ…ディズ○ーランドですよね」
愛想笑いを浮かべながら私の頭の中はこれ以上ないってくらい目まぐるしく回転していた。
結論はどうやっても土曜日にディズ○ーランドに行く約束を士郎さんと交わした。
そうなる。
私は両目をハートマークにして飛び上がりたい気持ちを抑えて更に考えた。
後は時間だ。
何時に何処で待ち合わせなんだ?
私はキーになる言葉を士郎さんが言うのじっと待った。
しっかし何でこんな大事な事を覚えてないかなぁ…酔っ払った私!
すっごく嬉しいのだが…酔っ払った自分に対しての怒りも相当な物だった。
帰ったら罰を与えなきゃ…乳首を洗濯バサミで摘む?いく直前でバイブさん抜いちゃう?
「…森野さん?」
ハァ!私とした事が…またどうでもいいような変な事考えてた。
「す…すいません…ちょっと考え事しちゃって」
訝しげに私を見てる士郎さんに笑って答えた。
「じゃあ…土曜日の日、朝…迎えに行きますからね」
爽やかに笑いかけてくる士郎さん。
「は…はい!」
私の心のピーカンの晴天だった。
よかったぁ!全ての謎が解けたぁ!デートだぁ!
ん?んん?デ…デートぉ!?
「じゃ…じゃあ…し…失礼…します…ね」
私はロボットの様にギクシャクした動きで交番を後にした。
走りたいけど…今走ったら多分転ぶ。
フラフラと歩いて家に戻った。
途中…。
電信柱にぶつかった。
犬に吠えられた。
その犬のうんちを踏みそうになった。
やっと…家に着いた。
「やっ!!!たぁぁぁぁぁ!!!キャホォー!!!」
居間に入ると抑えていた感情を爆発させ飛び跳ねた。
こんな嬉しい事はない!
「デート!デート!デート!!」
飛び跳ね続ける私…振動で積んであった本が崩れ、テレビの上のヌイグルミが転がり落ちるけど…。
今日は勘弁しておくれ…。
だって!ねぇ!!
「フュナァ!」
ん?ちゃぶ台の下からニャンコが飛び出した!
おのれ!ニャンコめ!また私のパンツを狙いに来てたのかぁ!
まぁ今日は許してやるが…。
だってデートだもん!
私はデレデレと目尻が下がりっぱなしだった。


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