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ホテルノヒカリ
【OL/お姉さん 官能小説】

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ホテルノヒカリ3-3

「そんな顔しないで…あ…あの良かったら…これからお食事でもどうですか?」
今度は士郎さんが照れ笑いを浮かべてる。
汚職事件??汚職事??お食事!?
お食事と理解するまでちょっと時間がかかったけど…。
お食事って判った瞬間、私は気絶するかと思った。
お食事…お食事…ムハハハハハハハ!
私の心を覆っていた分厚い雨雲が見る見る晴れて暖かい光が差してきた!
ありがとう!神様!神様…ありがとう!
「あの…駄目ですか?」
ちょっと気まずそうな士郎さんの眼差し。
「とんでも!とんでも!とんでもございませんです!」
何回飛ぶんだよ…私。
イヤイヤ…何回トンだっていいよ。
「良かった」
私もヨカッタァ!!

私と士郎さんは近くの居酒屋へ…。
「じゃあ乾杯」
生ビールのジョッキを顔の前に掲げる士郎さん。
今日ほど眩しい笑顔をねぇぜ。
「か…か…か…乾杯!」
背筋を伸ばしてジョッキを掲げる私。
嬉しさがひと段落した私は極度の緊張に包まれていた。
頑張れ…私。
変な事するなよ!ここが正念場だぞ。
私は自分で自分を叱咤激励しまくった。
「そんな緊張しないで下さい。さぁ飲んで…」
士郎さんは何処までも爽やかだ。
「はっ!ゴク…ゴク…ぷはぁぁぁぁ」
ジョッキの中身を半分くらい飲み干した私。
普段なら無茶苦茶美味しい生ビールもこの時ばかりは緊張で味がよく判んなかった。
「森野さんは本当に楽しい人だ」
士郎さんが暖かい瞳で私を見つめている。
楽しい人?褒めてくれてんだよな…私は緊張でうまく回らない頭で考えた。
「はっ!ありがとうございます」
私は残りの生ビールを一気飲み。
「生でいいですか?」
「は…はい!」
やばぁ…沈黙が続いてる。
緊張が取れないよぉ。
なんか喋んなきゃ…。
「「あの〜」」
わっ!かぶったぁ。
「どうぞ…」
士郎さん…優しく微笑んでる。
うわっ…紳士的だなぁ。
「し…し…士郎さんこそ…ど…どうぞ!」
わ…私だって淑女だ!
「いえいえ…どうぞ」
何処までも紳士的な士郎さん。
「いえいえいえ!どうぞ!」
負けるもんかぁ。
ん?士郎さんが優しい目つきでじっと見てる。
はっ!私はなに張り合ってんだろ。
「ぷっ…本当に愉快な人だなぁ…森野さんは」
士郎さん…吹き出しながら言ってるけど。
これって褒められてんだよねぇ。
また褒められてんだよねぇ。
「そんなぁ〜」
私はモジモジと照れ笑いを浮かべながら運ばれてきた生ビールをグビグビ。
「いや…本当に…森野さんみたいな人が奥さんだったら毎日が楽しいだろうなぁ」
う!そ!やばいって!そんな言葉!
私は真っ赤になっちゃって…それを隠す為にまた残りのビールを一気。


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