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常盤高校 柔道部
【スポーツ 官能小説】

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常盤高校 柔道部6-3

「お前も変わんないなぁ…普段はヘラヘラのヘタレのくせにエッチの時はなかなか、いい仕事するし」
黒江先輩がちょっと懐かしそうに目を細める。
「あははっ…引退されても僕は変わらずに柔道部のみなさんのペットです」
僕はゴマ擂りまくり。
「で…そのペットは早乙女とどうなんだよ?」
プッゥゥゥ!!
園田先輩の言葉に僕は軽くコーヒーを吹き出した。
「「うわっ!!何だよ!!」」
「すません!すいません!!」
僕は大慌てでテーブルの上に飛び散ったコーヒーを拭く。
「何…あわくってんだよ?」
黒江先輩がニヤニヤ。
「そ…その…あの…何が何だか…何故に早乙女さんのご尊名が?」
僕は動揺しまくり。
「好きなんだろ?早乙女の事?」
黒江先輩はまだニヤニヤ。
「………」
僕は黙って頭をかくしかない。
「どうなだよ?軽部」
園田先輩までニヤニヤ。
しっかし…なんで世の女子は人の恋ばなが好きなんだろう。
でも…この二人に早乙女さんが好きなんて言いずらいよなぁ。
「別にアタシらに遠慮する事ないんだぞ」
そんな気持ちが判ったのか…園田先輩が優しく言ってくれた。
「で…でも…香ちゃんもいるし…」
僕はホントに煮え切らない。
「香はアタシ達の学年の奴と付き合ってるぞ…それもかなりのイケ面」
黒江先輩が知らなかったの?って顔で言った。
「そ…そうなんですか!?」
僕には晴天の霹靂だった。
「そうなんです!」
園田先輩がサッカー好きの顔の濃い人の真似をする。
そうだったんだ…なんだぁ。
僕はがっかりした様な、ほっとした様な。
「で…お前は?誰が好き?」
黒江先輩がまたニヤニヤ。
「さ…さお…早乙女さん…」
僕はしどろもどろになって二人の先輩に本心を明かしてしまった。
「「よし!!アタシたちに任せろ!!」」
二人の先輩は自分たちの胸を叩いて頼もしい事を言ってくた。
……けど…ちょっと不安。
こうして合宿一日目の夜は更けていった。

合宿二日目。
午後の練習の途中で僕は園田先輩と黒江先輩に部室に呼び出された。
昨日の夜…あんだけしてもまだ足りないのかなぁ。
僕はニタニタとしながら部室に向かった。
「おお!軽部…待ってたぞ!」
あれっ?二人とも何か真剣な感じだ。
「あのぉぉぉ…お体をお揉みしましょうか?」
僕は取り合えず、いつもの様にスリスリとスリ寄った。
「いや…今日はいいや…」
黒江先輩は真面目な眼差しで僕を見つめいる。
「あのぉぉぉ…なにか?」
僕はドキドキ。
「あのな軽部…」
黒江先輩が深いため息を吐きながらポツリ、ポツリと話し出した。
「早乙女なんだけどな…あいつより弱い男には興味がないそうだ」
「!!!」
げっ!!言っちゃったの!?早乙女さんに僕の事、言っちゃったの!!
しかも自動的にフラれらてるし。
「脈はあると思ってたんだけどな…諦めるしないな…」
園田先輩は自分の事の様に残念がってる。
「そ…そんなぁ…」
僕はいつものヘタレぶりを遺憾なく発揮して半べそ。
本当に色んな事に対して“そんなぁ”だった。
「残念な気持ちは判るが…」
黒江先輩は気の毒そうに言った…そして沈黙。
園田先輩も…もちろん僕も。
…………………。
………。
「諦めるのは早いわよ!!」
部室のドアが勢い良く開いた。
僕も…二人の先輩もびっくりしてドアの方を見つめた。
「やる前から諦めてどうすんの!?」
「「「先生!!」」」
部室の入り口にはニカッと笑った猪熊先生が仁王立ちしていた。


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