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常盤高校 柔道部
【スポーツ 官能小説】

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常盤高校 柔道部1-1

「この学校の柔道部は厳しいらしいよ…あんた、だいじょぶ?」
早乙女さんがそのキリッとした独特の眼差しで僕を見つめた。
「だ…だいじょうぶです…」
僕はしどろもどろになって答えた。
早乙女さんを見つめた。
早乙女綾香…この人の前だと同級生だと言うのに僕は敬語になってしまう。

中学時代まで僕はヒョロヒョロで絵に描いた様ないじめられっ子だった。
そんな僕が脱いじめられっ子と一念発起し中三の夏から通いだした柔道の道場の娘が早乙女さんだった。
この時…早乙女さんは既に初段の腕前で体格もがっしりしたキリッとした太い眉が特徴的な強そうな女の子だった。
可愛らしさや女の子らしさとは無縁の早乙女さんだったが僕はその強さに憧れ始めてた。
そして柔道は未だに白帯のままだが道場を止める事なく通い続けていた。
根性なしの僕がよく頑張っているりと両親は諸手を上げて喜んでくれた。
いじめも心なしか減ってきた様な気もしていた。
そしてこの春…早乙女さんが行きたがっていた私立常盤高校に入学した。
早乙女さんがこの高校に行きたがった理由は制服が可愛いからでも…進学率がいいからでも…イケ面が多いからでもない。
柔道が強いから…ただそれだけだった。
恐るべき平成の女姿三四郎だった。

そして今、僕は早乙女さんと共に入部届けを持って…体育教官室に来ていた。
入り口で中の様子を伺っていると早乙女さんより更にがっしりしたジャージ姿の女性が体育館の方からやって来た。
おっぱいとお尻が恐ろしく大きいが濃い顔立ちの美人といえば美人だった。
「なあに?」
想像通りのハスキーボイスで女性が聞いてきた。
「猪熊先生はいらっしゃいますか?」モジモジしている僕を押しのけて早乙女さんが尋ねた。
「私だけど…なに?」
女性は自分が猪熊だと答えた。
「失礼しました…一年三組の早乙女綾香と申します。入部届けを持って来ました柔道部に入部させて下さい」
早乙女さん鮮やかな立ち振る舞いで猪熊先生に入部届けを提出した。
勝手に猪熊先生を熊みたいな親父だと想像していた為、泡を食っている僕とはえらい違いだった。
「あなたは?」
猪熊先生が僕の方を見た。
「お…同じく一年三組の軽部啓太です…よ…よろしくお願いします」僕はオドオドと入部届けを差し出した。
早乙女さんとはホント…えらい違いだった。
「わかったわ…二人とも放課後、道場に来なさい。道着がまだならジャージで構わないわよ」
セクシーとも取れる猪熊先生の言葉だった。
「はっ!柔道着は持参してきております」
早乙女さんはキラキラと瞳を輝かせていた。

放課後
僕と早乙女さんは校内にある柔道場に向かった。
早乙女さんは道着を肩にしょって颯爽と歩き…僕は小脇に道着を抱えその後を追った。
「待ってたわよ」
道場の入り口では道着に着替えた猪熊先生が腕組みをして待っていた。
しかしこのこの先生…道着を着ると余計におっぱいとお尻の大きさが強調されていた。
「入って左手が部室だから…早乙女さん、あなたはそこで着替えなさい。あなたは…道場内の用具室でいいかしら」
猪熊先生は前半は早乙女さんに、そして後半は僕に言った。
初日だし部室にはもう誰もいないのだろう…なんて事を考えながら僕は用具室の隅で着替えを始めた。
着替えている間に道場に部員達が出て来たようだ。
準備体操代わりなのか受身の音が道場に響いていた。


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