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淫媚汁レディ
【SF 官能小説】

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淫媚汁レディ その6-1

私は東海道線の下りで謎のオヤジが指定してきた海の近く駅に向かったのだ。
「もしもし…私だ…久美ちゃんだ」私は謎のオヤジから聞いた電話番号に電話した。
オヤジが言った住所は駅からバスで20分くらい内陸の方に入った工業地帯の一ヶ所だった。
「バスないんだけど!」少し時間を置いたせいか謎のオヤジも落ち着きを取り戻し…私も抑えていた苛立ちを解放し始めていたのだ。
「あのう…タクシー使えば…」謎のオヤジのビビりな声が携帯から聞こえてくる。
「あぁ!タクシー!?おまえ!料金払えよ!」やっぱ…金が絡むと普通じゃいられないのだ。
「わ…わたかったよ…」謎のオヤジも渋々了解した。
そうと決まればレッツらゴーだ。
私は颯爽とタクシーに乗り込んだ。

工業地帯の外れ…無人の鉄工所の廃工場の敷地に私は降り立ったのだ。
「おい!オヤジ!来たぞ!」私はヤンクミよろしく廃工場に乗り込んだ。
「待ってたよ…久美ちゃん…」謎のオヤジが壊れた大型機械の陰から遂にその姿を現した。
しかし…坂〇敏也みたいなちんけなオヤジだな。
「も…持ってきた?スケスケの実」んんん?…よく聞くと声までそっくりさんだな。
モノマネ番組にでも応募してやるかな。
私はニヤニヤとそんな事を考えながら白衣のポケットからミカンを取り出した。
「なんだそれ…ミカンじゃないか…」オヤジはイラついた様子まで坂〇敏也にそっくりだ。
「ポンちゃんから聞いてないのか!?スケスケの実はミカンそっくりなんだよ」私は目をバチバチとまばたきながらまことしやかに言ってやった。
「ホント!?」
「ホント!…それより…私のディックはどこだ!」
「こ…此処にある」オヤジが懐から私のディックを取り出した。
「ディックかせ…ごら…」私は古典的な柴田純刑事…通称ジーパンの物まねをしながら手を差し出した。
「なんじゃ!こりゃ!」………わ…私の熱演にオヤジどん引きだな。
「早くディック…返せ!」私はスベッたの誤魔化す様に言った。
「ス…スケスケの実が先だ!」オヤジ…小悪党感満載だな。
「ほら…」私は意地悪する訳でもなく普通に投げた。
なのに…オヤジ…運動神経切れてんな。
私の大切なディックを放り出し…アワアワして…止めはミカンをおでこで受けやがった。
「ディィィック!」転がるミカンを追っかけるオヤジには目もくれず…ディックに駆け寄る私。
「ディックぅぅぅ…無事で良かったぁ」私が黒光りするフォルムに頬擦りしディックとの再会に瞳と股間を濡らしていると。
機械の陰でごそごそもがく人影が。
「ん…?じじい!貴様!」私は縛られて…猿轡をかまされたじじいに駆け寄ると拳骨をくれてやった。
「ほら…いくぞ…帰りのタク代…おまえが出せよ。」私は此処でウダウダしていても仕方ないので手早くじじいの縄を解いた。
「恐かったよぉぉぉ!」抱きつこうとするじじいを張り倒すとオヤジの方に向き直った。
「おい!オヤジ!おまえも行きの交通費払え!」ディックさえ取り返せばもう遠慮はなかった。
「ち…畜生…おまえ…おまえ…言いやがって…」オヤジは涙目になってミカンの皮を剥いていやがる。
「てめぇ!痛い目に遇いたくなかったら…さっさと金出しな!」私は輩の形相でオヤジに迫った。
「う…うるさい…今…久美ちゃんに酷い事しちゃうからな!」オヤジ…ミカンを食べだした…白いのちゃんと取れよ。
くくく…バカなオヤジだ…ミカン食って透明になるつもりだな。


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