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〈価値観〉
【鬼畜 官能小説】

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〈価値観〉-28

『……もう人間に見えませんね……“コレ”は何て言えばイイんですかね?』


修二は富代の目の前に立ち、顎で富代を指した。
それは、許すつもりが毛頭ない事を態度で表すと同時に、ここに居る男達に、自分の方が上だと威張る意味もあった。
いつもイジメられている奴が、他人より優位に立てた時、やたらと威張ってみたくなるそうだが……そんな心境なのだろう。


『…そうだな、家畜ってのとも違うし……そいつは“肉便器”だな』


自分達にも偉そうな態度を取った修二に、男達は何食わぬ顔で答えた。
少し作り笑顔が混じってはいたが、修二にそれを気付くはずも無い。


『肉便器か!!そうか、コレは富代って名前の便器なのか!!アハハハ!!!』

「〜〜ッ!!!!」


富代の顔を覗き込み、大声を張り上げて修二は笑った。


『便器のクセして正子さんを馬鹿にするなんてよ、テメエふざけんなよ!!!』

「お"あ"!!!ぐあぁぁぁ!!!!」


いきなり叫んだかと思うと、富代の髪を両手で掴み、そのままグシャグシャと掻き回した。
引き攣った笑い顔の修二の目の前で、富代の鼻は鼻鈎に無理矢理に引かれ、無惨にも激痛に歪んだ。


「ぐぎ……ぎひぃ!!」


鼻を毟られるような激痛に、再び満たされた膀胱から聖水が溢れ出た。


『なんだコイツ、自分から小便したぞ!!』

『アハハ!汚ねえ!!やっぱり便器だよコレは!!』

『カメラ回ってるのによ、馬鹿だろテメエ』

(嫌あぁぁぁッ!!!嫌だ……もう嫌だぁ!!!)


木製クリップの花の中心から、富代は黄色い花の蜜を射出する……変質者の目の前で、自ら排泄を披露した恥辱は、富代の自尊心を切り付け、ボロボロにした………。




『コイツをもっとメチャクチャにして下さいよ。僕より皆の方が上手いだろうし』


瞳を輝かせ、修二は男達の方を見つめた。
先程の偉そうな態度ではなかった事に、にっこりと微笑みを返し、男達は背中を震わせて泣いている富代に近付き、その汗だくの尻を叩いた。


(は、早く助けに来てよ……お願い!!早く!!!)


富代の恐怖は頂点に達した……もうこれ以上の恥辱があるというのか?精神はもはや限界に近く、孝太郎が救助に来てくれるかもしれないという、その祈りにも似た願いだけで、どうにか崩壊を免れているだけだ……。


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