投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

〈価値観〉
【鬼畜 官能小説】

〈価値観〉の最初へ 〈価値観〉 33 〈価値観〉 35 〈価値観〉の最後へ

〈価値観〉-34

『オイ、正子。加藤修二って知ってるか?』

「はふ……ん!!……知ってるわよ……あぅ!!!」


男達は顔を見合わせ、ニヤリと笑った……やはり想像通り、修二が女神と崇めるのは、この色欲に塗れた《牝》だった。


この男達との出会いは、携帯サイトからだった。
真面目一筋の正子が、たった一度、興味本位で使ってみた時、この中と一人と出会った。
優しい言葉で正子を抱き、言葉巧みに変質的な遊戯を教え、遂には集団での性交を楽しむまでに堕とされてしまっていた。
それは正子の心に埋もれていた欲望を、男達が掘り返しただけに過ぎない。
生まれながらの肉便器は、富代ではなく正子の方だった………。


『まだまだマワしてやるぞ!嬉しいか?』

「う、嬉しいよぉ!!もっと…もっとぉ!!!」


富代と違い、正子の身体はかなり細く、縄が映える身体ではない……呼吸する度に肋骨が浮き上がり、それで肉棒を欲する様は、どこか病的に見えた。
男達からすれば、魅力があるのはむしろ富代の方で、あの身体を知ってからは、正子に対してあまり興奮は覚えなくなっていた。


(修二と正子が付き合えば、面倒臭い奴が消えるけどな……)


もともと正子は《遊び》なのだ。
飽きた《玩具》で遊ぶより、新しい方がイイに決まっている………。



[修二君、君の恋を邪魔する奴はもう消えたよね?協力なら何時でもするよ。頑張って《女神》を手に入れてね!応援してるよ!]


修二のパソコンに励ましのメールが送られ、それは直ぐに修二の目にとまった。


(……そうだ、そうだよ!今こそ勇気を出して…………正子さん………)



《終》


〈価値観〉の最初へ 〈価値観〉 33 〈価値観〉 35 〈価値観〉の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前