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若芽の滴
【鬼畜 官能小説】

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若芽の滴-12

『こうゆうアイドルみたいな娘ってさ、ホントに清純なモンかな?』

『それはコイツの体を“調べれば”分かるだろ?エヘヘ……』

(なんで……?なんでみんな、私をそんな目で見るの……)


またも涙で潤んだ瞳は、怯えながら男達の姿を追い、ギョロギョロと視線が移動した。
力ずくで車内に引きずり込み、少女に聞くに耐えない言葉を吐き、何処かへと連れ去ろうとしている……その恐怖は、先程の痴漢達の比ではなかった……。


(パパ…ママ…助けて!!!)


少女の叫びを嘲笑うように、知性の欠片も感じられない音楽が、無神経に呪術にも似た歌を歌う……ミニバンは止まり、男が一人降りていった……汐里の瞳に映ったそこは、閑散とした住宅街……一際新しく、大きな家から男は出て来た。


『誰も居ねえや。入れちまえ』

『到着だよ〜、汐里ちゃ〜ん』

(嫌だあぁッ!!誰か!!誰か助けてぇ!!!)


優しい陽射しが、荷物のように運ばれる汐里の頬を照らし、眩しい太陽の光が、汐里の瞳を射した……街は静寂を守ったまま、ドアがバタンと閉まり、ひんやりとした空気が肌を撫でた…… 。



『暴れんな!階段から落ちるだろうが』

「も"あ"ぁ"ぁ"!!!」

『今更逃げようったって遅いんだよ』


階段の上にある男の部屋。
ほぼ真四角なその部屋は、白い壁紙がタバコの煙に黄色く変色し、フローリングの床には、車のドレスアップ雑誌や週刊誌、女子高生物のアダルト雑誌が散乱していた。
新築だというのに、この汚れよう……全てにおいて、だらし無いのが安易く想像出来た。
その汚い部屋に、遂に汐里は連れ込まれ、大きなベッドの上に、そのまま放り投げられた。


『アレアレ〜?どこに行くのかな?』

『汐里ちゃんの居場所はココですよ〜?』

「んがぁ!!…ふは!!むがあ!!」


男達の手が離れ、汐里は逃げ出そうと起き上がったが、男達はベッドに飛び乗り、汐里の髪を掴んでベッドに引き倒し、それでもまだ逃げようと足掻く汐里を、楽しそうに見下ろしていた。


『女とヤル時も、普通にこの部屋使ってるしよ。喘ぎ声くらいじゃ親は何とも思わねえよ。オマエが「む〜む〜」言うくらい、聞こえたってどうって事はねえんだ……』


泣きじゃくる汐里に、男はそっと囁いた……それは、威圧感など微塵も無かったが、汐里へ与えた衝撃は強いものであった。


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