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蒼い殺意
【純文学 その他小説】

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ブルーシリーズ:第六弾 蒼い恋慕 〜ブルー・れいでぃ〜-2

 濃茶のストレッチズボンに濃茶のコール天のスポーツシャツ、そして薄茶のコール天のブレザー。更に靴は濃茶と、茶色が大人のシンボルだとばかりに全身を茶系色で統一した。ラフなスタイルにと気を使い、シャツのボタンを上二つを外している。それが大人のスタイルだと信じて。

 いかにも遊びなれた男を演じるべくーその実、遊び人の表情を知らないけれどもー口を真一文字に結んでいる。ニヤけた顔にならぬようにと気を付けながらも、薄笑いを浮かべた表情をと考えている。
そのくせ、眉をひそめて“ふん”と鼻をならすことを忘れぬようにしている。

 時折、店の前にたむろするホステスが少年をからかう。
 「ねえ、ボーヤはもう寝る時間でしょ。」
 少年はできるだけ平静を保ちながら、手を二度横に振る。二度でなければならぬ、と決めている。銀幕のアクションスターがスクリーンで見せた仕種が、目に焼き付いている。
 
 意固地なまでに、頑なな表情で通り過ぎる。それはいかにも滑稽だった。少年をお子ちゃまと呼ぶ少年たちに見られたならば、
「お子ちゃま、お子ちゃま」と、また囃し立てられるだろう。


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