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she+like=love?
【コメディ 恋愛小説】

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she+like=love?-3

「いただきます」
「いただきまぁ〜す」
豪華だ…っうか朝から豚カツって…右を見て竹川を見てみた。満面の笑顔で豚カツにがっついている。やっぱり可愛い。
「なによ、誠二私の顔になんかついてる?」
「ご飯粒がいっぱい」
「エヘッ」
竹川は豚カツをペロリとたいらげ俺が残した豚カツも全部食い切った。
「じゃあ行くか」
「ぅん、いこっか」
俺と竹川は歩道を二人、並んであるいている。
「ねぇ誠二」
「なんだよ」
「手ぇ繋がない?」
「ブッ!!」
驚いて吹き出しちまった。
「だめっ…?」
「いや別にいいけど」
「じゃあ〜はいっ」
竹川はパーカーから手を出して俺にさしのべた。俺は握るしかないじゃろう。
「エヘへッあったかいね」
「あっあぁ…」
心臓が爆発しそうだ。特に右心房が…
デパートについた時には俺の背中は汗でびっしょりだった。
「誠二これどう思う?」
「はよ決めて!」
デパートにつくと竹川はすぐに水着売場に直行した。せまりくる夏休みに向けて水着を選んでいる。いったいお父さんへのプレゼントはどうなったんだ?
「誠二聞いてる?」
「んっ?あぁなんだ?」
「どっちがいい?」
竹川の選んだ水着はパレオ付の水着とどう見てもスクール水着にしか見えない水着だった。…趣味的にはスクール水着だが…もしかして俺がロリコンだからってからかっているのかもしれん、と言う事で。
「パレオの方が良いと思うぞ」
「あれっ?スクール水着じゃなくて良いの?」
「なめるな!」
しかしスクール水着に眼鏡しかも143センチ…犯罪だな。
「おい!そう言えばプレゼントはどうなったんだよ」
「あっ!すっかり忘れてた。誠二決めてて私、レジ行ってくる」
「あっ…おい」
俺が決めんのかよ…何だ何買えばいいんだ?っうか俺…あいつの父ちゃん知らんしな…
「誠二ぃ〜決めた?」
「真心を…」
「寒っ!!」
何故だ!!
「じゃあ指輪は?」
「O.K」
真心は駄目なのに指輪はいいのかよ!!女子の心はわからん。
指輪売場で指輪を見ていると(何かおかしな言い方だな)名前入りって言う指輪を見つけた。
「これでいいんじゃねぇ」
「どれ?」
「名前入りの指輪だよ」
「買うっ!」
「じゃあ俺エレベータの前で待ってるから早くこいよ」
「わかったぁ〜」
う〜ん可愛い…
「待った?」
「あぁ死ぬほどな」
十分が死ぬほど長く感じた。
「まぁ〜まぁ〜怒らないでねっ」
そんな…首を45度に曲げて言われたら…
「怒ってねぇよ。それよりこれからどうすんだ?」
「服買いたいんだけど…いい?」
「別にいいよ」
甘かった…それから竹川は服選びに3時間かかり気付けばもう5時…女の買い物は恐い。
「じゃあ帰るか」
「あ〜疲れたよぉ〜誠二抱っこぉ〜」
「自分のせいだろ」
「何よぉ〜プン」
「はいはい帰りますよ。お穣ちゃん」
「プ〜」
「…わかったよ」
俺は竹川を『お姫さま抱っこ』した。
「誠二はずかしいよぉ」
「何だよ。歩けないんだろ?」
「ム〜」
「ハハハッ悪かったよ。下ろすぞ」
「やっぱりいいや、このままでGO!」
「はいはい」
「誠二ぃ〜」
「んっ?」
俺が竹川の方を向いた時唇に柔らかい感触が伝わってきた。
「お駄賃ねっ」
「お駄賃ってお前…」
「まぁいいじゃない。はい!とまらず行く」
俺は竹川の家の方に歩きだす…なぜ前かがみなのかは言えない…
「誠二…」
「あっ…」
「…好き」
「言わなくてもわかってるよ。小学生」
「はいっプレゼントあげる」
俺の目の前に『雪名』とかかれた指輪が見える。
「俺の名前のは?」
「私が持ってる…それ無くさないでよ」
「わかってるって」
「また止まってるよ誠二早く帰ろうよ」
「はいよ」
俺は心の中で『竹川がこのまま小さいままでいますように』と頼んだ。

FIN


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