she+like=love?-1
また今日もいつもと変わらない一日が始まる。いつものベットの上で何時ものように目覚ましを止め制服に着替え、家族の居る一階へ行く。
「おはよう」
母の挨拶に俺は返事をする。
「あぁ」
朝からそんな笑顔で言われても低血圧な俺は何も言えない、別に『おはよう』と言っても言わなくてもこれからの一日になんの支障もない。俺は朝食の食パンに『ごはんですよ』をつけて食べた。別に名前が『ごはんですよ』って言うだけでパンにつけちゃいけないと言う法律は出来ていない。できる筈が無いな…
朝食を食べ終え時計を見る。まだ７時だ。俺の家から学校までは１５分で学校は８時半からだからまだまだ余裕だ。しかし家に居てもやる事が無いなので俺は早めに学校に行くことにした。
歩道の無い道をとぼとぼと歩いていると後ろからバイクの音がしてきたどんどん近づいてきているので後ろを振り返るとウィリーをしたバイクが俺に襲い掛かってきた。これがゲームだったらこうでるだろう。
『SEIZI.IMAMURAVSMOTORCYCLEROUND1REDRYGO』
しかし俺には実際には波〇拳や口から火を出す事も体が伸びる事も無い。絶体絶命！などと以外に冷静な自分がいる。
「刻が見える」などとNTが考えたわけもわからない言葉を思い出す。今は刻っうかバイクの前輪が見える。
「とぅ！」
しょうがないので右にジャンプをした。案の定、バイクは俺の左を通りすぎ、そのまま運転手の『きゃあぁぁぁぁ』の叫びを残し見えなくなっていった。
「一体なんだったんだ」
とおきまりの言葉を言いなにごとも無かったかのように歩きだした。
学校の校門に辿り着くと人集りができていたがまるっきり無視し校舎に入っていった。教室につき、時計を見たら、まだ７時２０分だ
「寝るか」
机に俯せになり目を閉じる。だが後ろからすさまじいツッコミが飛んできた。
「おはよう！」
ただそれだけを言うために俺の頭に右フックをくらわしたのか…アホか！
「なんだよ、平川晋、平仮名で書くと、ひらかわすすむ」
「お前、誰に説明してるんだ？今村誠二(いまむらせいじ)身長１７５センチ」
「作者がめんどくせぇんだってよ。名前出すの、身長も、わかる？」
「ありぇねぇだろ！まぁいいや、今日の朝の事故知ってる？」
「知らん、どんな？」
「なんかバイクで登校してる途中に道路に週間少年ジャ○プがあって止まろうと思って後輪ブレーキかけたらウィリーしちゃってそのまま校門まで爆走、んで校門にドカン」
「運転手は？」
「お前の隣の席の竹川雪名(たけかわゆきな)だよほらあの〜小さいの」
「でっ竹川どうなったの？」
「んっ？バイク全焼で竹川、無傷」
「漫画だな」
んっ？っう事はあの俺を殺そうとした。バイクは竹川か、まぁ別に怪我無かったからいいけど
「それですごいのが竹川一時間目から出席だって」
「すさまじい体だな。なんか謎の組織に肉体改造されたんじゃねぇ」
「じゃああれか何かあると変身して『イー』としか発音出来ない敵と闘うのか？」
仮面ライ〇ーかよ！とっつこむのはやめとこう。時計を見た８時５分、時間経過がおかしいな！おい！周りを見てみると結構、人が来ている。
「お前、自分の席戻れや俺は睡眠時間に入る」
「あぁわかったじゃあまた会おう」
また会おうって！同じ教室じゃねぇかよ。アホだよなあいつ……グー
「おっはょう」
「ぐはっ！」
またさっきと同じ起こし方をされた。違うのはフックが右から左になっただけだ。
「痛ぇなぁ」
「ぉはょう。元気かい？」
「うっさい人殺し小学生！」
「何よ！殺してないじゃない！ってゆうか小学生って何よ！身長が１４３センチなだけで小学生じゃないわよ！ちゃんとした高校２年生ですよ〜だ」
竹川はそう言い放つと頬を膨らませた。怒ったつもり？それにしては可愛いな…はっいかん、いかん惑わされる所だった。
「お前、怒り方も小学生だな」
「何よもう！プンだ！」
「おい誰かこの小学生を小学校に返せ！」
しかし身長にしても顔にしても性格にしても全てが小学生だな。もしや……っは！いかん、いかん高校生は想像力豊かで困る。あっ！よだれが。
「何、人の顔見てよだれ垂らしてんのよ」
「いやちょっとね」
「スケベな事？」
何！なぜ俺の妄想を見破った！どうにかしなければ！
「そんなはずなかろう、なして僕供あろうものが君を見て欲情するもんですかオホホ」
「ふ〜ん」
なぜか竹川はニヤリと笑いスカートの方を指差した。すると何故かスカートは捲れ上がっており、もう少しで『憧れ』が見える所まで来ていた。