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【気まぐれ彼女と気弱な僕と】
【調教 官能小説】

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気まぐれ彼女と弱気な僕A-4

*********

『ここ』

『‥え?』

繋いでいた手が離された。考え事をしているうちに大分距離を歩いたらしい。周りは民家が立ち並び、空は幾らか夜の色を濃くしている

そこは古びた民家だった。道路に面した玄関先にアロエとかサボテンとかの植物が雑多に置いてある。

『ここは?』

『‥うち』

先を歩く比奈子が、引き戸を横に引くのと同じタイミングで呟く

『‥‥え?!』

『まぁ、あがって。今日人いないから』

『‥あ。はぁ、お邪魔します』

比奈子に手招きされおずおずと中に入った。

間口が狭い玄関をあがると靴が左右に寄せて道が作られている。ここから見える廊下の端には週刊誌や衣類が雑多に積まれていた。物が多いせいで部屋が随分と狭く見える

(何故片付けないのだろう)

思ったが口にしない。

階段を上がる。上がった先の廊下にも物が溢れていた。右側のドアが比奈子の部屋だ。

粘土で作った可愛い名前の表札が下がっているから、そうとわかる。比奈子がそのドアを開き手招きした

『ここがあたしの部屋』

『‥そうなんだ』

正直緊張している。さっきからまばたきの回数が増えている。女の子の部屋なんてはじめてだ

『大丈夫?』

聞かれて辛うじて頷いた。ピンクのカーテン、ピンクのベッド。部屋全部がピンク。女の子らしい可愛い部屋

『ピンク好きなの?』

緊張をごまかしたくて噛み合わない事を言ってしまった。

『うん、‥まあね。座りなよ』

『‥うん』

そうは言われてもどうしようか‥

オドオドする俺に、もう一度声がかけられる。

『おいで』

『‥うん』

近寄ったら優しく抱きしめられ頭を撫でられた。抱きしめられる事の方が多いが落ち着くから好きだ。慣れない景色に緊張していたが何度か撫でられていると安心して力が抜けた。規則正しい心臓の音と柔らかい胸の感触が俺を包む頃、甘い声が降ってきた。


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