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遊戯〜姉妹姦獄
【鬼畜 官能小説】

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遊戯〜姉妹姦獄-3

『あの姉妹、二人とも幼稚園時代の発表会で、主役のお姫様の役やったんです。ま、これ位の知識は常識ですけど』


今度は左隣の、髪の長い若い男が話し掛けてきた。 


(今度はなんだってんだ……面倒臭い奴ばかりだ)


少し辟易としたが、次の言葉に耳を疑った。


『もちろん、僕は彼女達の学校も知ってますけどね』

『!!!!』


目を見開き、その得意げな横顔を凝視した。


『じ、住所もですか?』


小肥りオヤジが興奮気味に食いついた。


『当然だね。僕と同じ県だし。知ってるのは当たり前』


自分の知識をひけらかし、若い男は偉そうに腕を組み、首を傾げた。


『……あれ位の年齢の娘の体って、どんな反応するんだろうね』

『!!!!』


今度は、両隣の客達が男を凝視し、固まった。


『あんたらも、あの姉妹でヌイてるだろ?本物でヌキたいって思わないか?』


両隣の男達など、自分にとってはどうでもいい存在……嫌われるのも構わないとばかりに、自分の想いを吐きつけた。


『……そ、それは……へへ…いけませんなぁ』


イヤらしく破顔し、鼻息を荒げた。


『あなたはファン失格です……ンククク……』


こちらも、満更でもない様子で、イヤらしく笑った。

司会女性「今回の写真集は北海道で撮影でしたね」

里奈「そ、水着だったから寒くて寒くて」

『縛り付けたら、後はヤリたい放題ですな』

『あは…は……あなたも本当に最低だ』

『たまんねえだろ?ヒヒヒ……』


もう、姉妹の営業スピーチなど聴いてはいない……同じ“癖”を持つと分かった三人の会話は、途切れる事を知らなかった。


司会女性「では皆さん、順番に並んで下さい」

『あ、握手会ですよ!……可愛いお手々をニギニギしてやるかぁ』


一列に列び、姉妹の横に積まれている写真集を手に取り、サインを書いて貰って握手……。
次々と流れ作業的に進み、遂に男の番。


『頑張ってね』

里奈「あ、ありがとうございます」


一瞬、妹はたじろいだ……寝不足もあるが、先程の会話に興奮したままの血走った目で、男が顔を覗き込んだからだ。が、直ぐに笑顔を繕い、握手を交わした。
それは握手というよりは、ただ伸ばした手を男が握ったようなもの。


麻紗美「ありがとうございました」


姉もまた、同じ反応・同じ握手。
そこには、ここに来てくれた人達への感謝の気持ちは感じられない。


『握手って、全然あいつら握ってこねえじゃねえか!』

『まあまあ、もっと“イイ物”握らしてやるワケですから』

『これからどうすんの?あいつらの学校教えてやるよ』


握手会も終わり、レコード店前で会話を交わす男達……三人は完全に意気投合したようだ。


『電車賃、出してくれるよね?あと、向こう着いてからの僕の車のガソリン代もさ』


多少の出費は痛くも痒くも無い……三人は、雑踏の中へと消えた。



写真集発売から二ヶ月。季節は秋へと変わった。
売上はまずまず、麻紗美・里奈の知名度は少しだけ上がってはいた。
グラビアモデルとしての仕事も増え、雑誌への露出も増えた。
だが、一般的にはまだ無名に近く、“一部のファン”が増えただけに過ぎなかった。

学校生活にも、さしたる変化は無い。
前と変わらず勉学に励み、友人と遊び、グラビア撮影をこなす生活……絶えず何処からか突き刺さる、複数の視線に、姉妹は気付きもせずに………。

握手会から二ヶ月もの間、オヤジ達は姉妹を付け狙い、手分けして尾行し、自宅前での張り込みまでし、姉妹の行動パターンを逐一スケジュール帳に書き込んでいた……類は友を呼び、三人の企みには、一人、また一人と仲間が増え、遂には10人を数えるまでに増えていた。誰一人、止めようとはしなかった……それどころか、狂気は更に加速し続けた。


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