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L&R −出会いそして依頼その1−
【ファンタジー その他小説】

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L&R −出会いそして依頼その1−-9

などと考えているうちにもアルの足元には叩き落された角がたまっていく。
それにしてもあの角、元々『ブラディーボ』の体に生えてたんならそのうち弾切れするんじゃないだろーか・・・。
そう思って『ブラディーボ』の方を見やると・・・・うげげっ!
なんと打ち出した角があった場所からにゅきにゅきにゅきっと新しい角が生えているのだ。
あぁ・・・なんか気持ち悪い。
とにかく、打ち止めがないのならあの攻撃を見切れないあたしがやるべきことは唯一つ!

精神を集中し呪文を唱え始める。
ここにくるまでの戦闘で大分勘は戻っているから、完成も早い。
・・・・できた!
「ウィンドボム!!」
着弾と同時に相手を切り刻む風の魔法を爆弾に衝撃を与えないよう相手の頭部に範囲限定し放つ。
シュババ!!
うしっ!!これで決まり!!
・・・・・あれれ・・・?
なんか、全然平気そうなんですけど・・・・あぅ・・・こっちむいたけど・・・・
ズダダダダダッ!!!
「きゃぁぁ〜!!角は勘弁〜!」
「エル!!」
慌ててフォローに入ってくれるアル。あ〜、まじ死ぬかと思った。
「このやろぉ!」
そう言って『ブラディーボ』に切りかかるアル。よし!今度こそ!
カキィィィン!
甲高い音と共に砕け散った・・・・・アルの剣が・・・・アルの?!
「硬ってぇ〜!おい、エル!なんなんだあいつの体は?!」
一度距離をとったアルがあたしに話しかける。
「あたしにもわかんないわよ!とにかく異常ねあいつの固さは。」
そう、とにかく異常なのだ。あたしが先ほど放った魔法、あれは岩ですらバターみたいに切り裂くものだし、
アルの攻撃にしたってタイミングやアルの腕を考えると相当なものだった。
にも関わらずちょっと切ったくらいの傷しかついていないようだ。
これはもう本気で異常と言うしかない。
「で、これからどうするんだ?」
どうするもこうするも、あいつを丸ごと吹っ飛ばせないんじゃ・・・ん・・・待てよ・・・名案が浮かんだ!
でも、この作戦って・・・・
「どうなんだエル?このままじゃいくらなんでもやばいぞ!」
悩んでいるあたしにアルが声をかける。
あたしは意を決して
「んー・・・手がないわけじゃないんだけど、それって結構時間がかかっちゃうのよ。その間あいつの相手頼める?」
「時間がかかるって、お前もホント無茶言うよなぁ・・・」
無論あたしとて今の言葉が無茶なものだということはわかっている。
なにせアルの剣は先ほどのやり取りで砕けてしまい、今や本来の半分の長さ程しか残っていない。
そんな剣で『ブラディーボ』の攻撃を防げと言っているのだから、ほんと無茶な話である。
「ま、できるだけ時間は稼いでやるさ!やばそうなら俺を置いて逃げろよ!」
「・・・いやよ!家に帰るまでが遠足でしょーが!」
「遠足ってお前・・・ま、とにかくありがとな!よし!いっちょやってくるか!」
そういって再び『ブラディーボ』のと対峙するアル。
あたしはすぐさま呪文を唱え始める。

ギギギィン!
もう何度目かの角を防ぐ音。アルの剣は先ほどよりもさらに短くなり、アルの体にもいくつもの傷ができている。
まずい!そろそろ限界か?!
魔法の完成までにはもう少し時間がかかる。お願い!もう少し頑張ってアル!
その時『ブラディーボ』がアルと距離をとった。
ん?ここにきて退散?
そんな考えが頭をよぎったが、そう甘くはなかった。
角による攻撃だけではらちがあかないと判断したのか自らの牙でけりをつける気らしい。


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