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恋人に捧げる舞子の物語
【SM 官能小説】

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恋人に捧げる舞子の物語(黎明編)(その1)-1

どこまでも淫らな男の性器を、あなたは無性に欲しくなるときがある…。

あなたはその男の前に跪き、女の肌のように白い太腿の付け根に垂れたペ○スに唇を触れる。
ほどよい湿り気をもち、薄い粘膜のような包皮に包まれたペ○スが、燭台の赤い蝋燭のゆらめく
灯りの中で、てらてらと鈍い光を放っていた。

彼のペ○スは、その焔の灯りを求める幼虫のように蠢き始め、先端に被った薄い膜から脱皮する
ように、むくむくとその亀頭をのぞかせ始める。男は火照った白い肉体をのけ反るように、その
性器をあなたの顔の前に突き上げる。

薄い産毛のような陰毛は靡き、その性器はどこまでも透明な皮膚をしていた。彼の性器は、淫情
に潤んだ女の陰部のような匂いではなく、まだ青い実のような甘美な芳香を漂わせていた。
彫りの深いえぐれた肉縁をもつ亀頭、縞のような筋すらないつるりとした包皮、そしてぬめりの
ある皮膚に包まれたふくよかな睾丸を想わせる締まった陰嚢…。

あなたはその垂れ袋の皮膚の縫い目をなぞるように舌を這わせ、その睾丸を唇で啄む。どこまで
も柔らかく弾力のあるその男の麗しい睾丸は、口の中でしゃぶり尽くし、捏ねまわし、咽喉を
鳴らしながら呑み込みたいと思うほどだった。

彼の性器には、淫猥さと肉の臭いが微塵もなく、どこまでも透明で澄んだエロスを湛えていた。
象牙色の彫刻のようなペ○ス…その乙女の性器のような清らかなたたずみに、あなたはどこか息
苦しい嫉妬さえ感じていたのかもしれない。
あなたは、その男の蕩けるようなペ○スの先端を唇に含み始める…。彼の虚ろな黒い瞳の中で、
蝋燭の灯りだけがゆらゆらと妖しく揺れていた。



部屋の窓が仄かに明るくなっていた。夜がすでに白みかけている。
昨夜は、いつものように週末だけ書き綴るインターネットの投稿小説を書いていたはずなのに、
あなたはいつの間にかベッドで寝込んでしまった。
夢の中のあの性器が、あの義父のものだったのか…あなたは思い出せなかった。

 …結局、最後に義父の前に跪いたのは、私だったのかしら…

あなたは、心の奥底で苦笑するように自分に囁く。どこか湿った黒いショーツだけを脱ぎ捨て、
あなたは黒いキャミソールの下着姿のまま、マンションのバルコニーに出る。

朝の薄い霞に包まれ、まだ眠り沈んだ街が階下に広がっていた。あなたは、夜が明ける前の
わずかな明るさと静寂に包まれた街を眺めるのが好きだった。どこか切ないような陰部の疼きが、
懐かしく体に甦ってくるようだった。

仄暗い朝の冷気が、露わにした陰毛を優しく撫であげ、薄い下着を透して乳首に伝わってくるの
が心地よかった。こんな朝は、別れた恋人に強く抱かれたいと思うことが時々ある。恋人と別れ、
噛みしめるほどの寂しさは、もう遠いどこかに行ってしまったけど、ふとあの街の風景の中に、
あなたを抱いた恋人の姿を微かに思い浮かべることがあった。
恋人とふたりでこの冷気に包まれ、背後から彼に抱きすくめられた朝…そして、恋人があなたを
嘲笑うように最後の別れを告げたのもこんな朝だった。


 でも、どうしても思い出せなかった…。

恋人の体の上に飢えた獣のように跨り、彼のペ○スを下半身に含み、腰を振り、何度となく尽き
果てた日々…。爛れた襞から秘汁をしたたらせながら、花襞で限りなく強く喰い絞めた彼の性器
は、一体どんな形や色をし、そしてどんな匂いを持っていたのだろう…。

そうだった…あなたが鮮やかな映像のように夢の中で思い出すのは、いつも決まったようにあな
たの義父となったあの男のペ○スだった。


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