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恋人に捧げる舞子の物語
【SM 官能小説】

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恋人に捧げる舞子の物語(驟雨編)(その2)-4

「いい匂いだぜ…責め立てられて、嬉しがるマゾ女の汗ほどいい匂いがするもんだ…」

脂汗がうなじを流れ落ちる。あなたは細い眉根を悩ましく寄せ、カチカチとその白い歯を噛み鳴
らし、腸の中を激しく引き裂かれるような便意に耐える。


「ううっ…うっ」

「いい顔してるじゃねえか…もっと気持ちよくしてやるぜ…」


男の長く細い指が、汗ばんだ下腹から少しずつ漆黒の繁みに這い、その秘裂をくすぐるように
摘む。そして二本の指が、ゆっくりとあなたの花肉の襞を押し分けるように挿入される。

「いゃー、やめて…」

「すごいぜ、びっしょり濡れてるぜ…」

あなたの濡れた粘膜の奥深くに忍ばせた指を、男は執拗に蠢かせる。蕩けた蜜汁をたっぷり含ん
だ粘りつく膣襞を捏ねあげる。その刺激に呼応するように、ぐりぐりとあなたの腹の中が激しく
唸る。やがて尻襞が痙攣し、菊蕾が収縮を繰り返し始めるのだ。
弄られる陰部の甘美感と排泄欲の苦痛が入り混ざり、濃厚な肉の情感があなたを倒錯した性の
瞬間に導くのだ…。


「…もう、ダメ…もう我慢できないわ…」

垂れた髪の毛が汗でぐっしょりと濡れ、狂ったように首を振るあなたの口元に絡みつく。激しく
臀部を悶えるごとに、吊り上げた滑車がギシギシと錆びた音をたてる。

「くっ、苦しいわ…」

ガクガクと臀部の痙攣が始まる…。
腸が激しくよじれる鋭い痛みで、あなたの尻がそり上がるその姿に男は満足したようにあなたの
尻穴に挿入されたアヌス栓をゆっくり抜いた…。




「もう、閉店ですよ…舞子さん…起きてください…」

気がついたとき、あなたの横に座ったあの男はすでに消えていた…。カウンターの中でいつもの
ように髭のマスターが最後のグラスを片付けていた。

すべてが夢だった…。そしてあの男が足元に置いた紙袋も消えていた。



マンションの部屋にある大きな鏡の中で、あなたは太腿の付け根に這わせた指で、自分の淫唇を
押し広げていた。そして熟した無花果の実の中を掻き乱すように、鮮肉色の潤んだ花弁を搾り
出す。
あなたは、鏡に映した自分自身の性器を眺めつくさなければならない。そして自分自身の肉洞の
奥深くに渦巻く欲情の汁から目をそらすことは赦されない。


あなたの性の悦びは、心と体のすべてを相手に委ね、捕らえられたときから始まる。限りなく透
明な心をもって迎える苦痛に耐えるときこそ、性の至福のエクスタシーに縁取られた自分の秘め
られた肉悦に気がつくのだ…そんな言葉を脳裏に綴るとき、あなたは思わず苦笑する。


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