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coloraffair〜みんなの気持ち〜
【二次創作 恋愛小説】

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coloraffair〜みんなの気持ち〜3-3

ピンポーン
―ヒロシかな?また夜遅くまで寝れねえか―
「よっ、ヒロ………」
「あ……こんばんは」
「誰だよ」
「夕方来たクロの友達のシロです」
みどりは舌打ちをしてドアを閉めようとした。
「なんで本当のあなたを捨てるの?」
みどりは止まった。
「あなたは間違ってる。流れに身を任せればいいってものじゃないんです」
シロとは思えないはっきりとした口調だった。
「何言ってんだか」
「全部聞きました」
「じゃ、話は早いわね。あたしにはそんな仲間いらないの。利用しあえればそれでいいの」
「あなたは本当の仲間を知らないだけ。それに、きっとですが、失うことが怖いんですね」
みどりはこのことは誰にも言ってないのに、目の前の子が言い当てて驚いた。
「えぇ、そうよ。あたしが好きになった人は全員いなくなった。友達も親もみんな」
「私達は違う。決していなくならない」
「みんなそういってたわよ」
「あなたはとっても優しい人です。弟思いで働いて働いて、何か良くないこともやってますけど、それも全部返してる。バイトで残業して万引きした分も働いて」
みどりは途中から涙をこぼしていた。ここまで言ってくれた人は初めてだった。「………なんであんたが知ってるのよ」
「いや………見てたんです、前から」
シロは前からこのあたりには住んでいて、みどりのことはたまにみかけていた。「クロたちもわかると思う、そのこと」
みどりが泣くのはもちろんシロの言葉に対してだが、それ以上にシロの雰囲気に泣かされている感じがする。
―不思議な子―
みどりはシロと、シロが信頼してる人と仲間になりたいと思った。
―よし―
「いいよ、入ったげる」
みどりはほほえんだ。本当の自分が出てきた。

僕は夕方のことなどすっかり忘れて、またブルーモードに入っていた。すると携帯がブーブー鳴りだした。メールだ。
「なにー!?」


ミドリは久々に校門をくぐった。みんなからの視線が少し気になる。厚い化粧をとったミドリの顔はシロ並み、いや、シロよりは綺麗といった感じだが、とにかく美しかった。下駄箱に着くと元友達とばったり会った。
「あれ、みどり様じゃないのぉ」
「なにしてたの?今まで」「かっこいい男の子と遊んでたの?」
元友達は笑い合う。
「あんたたちなんかどこにでもいるような人間じゃない。留年したあたしの方がよっぽど恵まれてるわね」「いつからそんな調子に乗り出したの?」
「また逃げ出すのは時間の問題なんじゃないの?」
今までの勢いは負けて少しひいてしまった。
―ちくしょう―
「よっ、ミドリ」
「可愛いよ、ミドリぃ」
「おはようございます」
―あたしには仲間がいるわ―
「またお願いしますね、先輩」
ミドリ達カラークラブは教室に上がっていった。
2年を置いたまま。


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