投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

coloraffair〜みんなの気持ち〜
【二次創作 恋愛小説】

coloraffair〜みんなの気持ち〜の最初へ coloraffair〜みんなの気持ち〜 7 coloraffair〜みんなの気持ち〜 9 coloraffair〜みんなの気持ち〜の最後へ

coloraffair〜みんなの気持ち〜4-1

ミドリは思ったよりスムーズに溶け込んだ。クラスのみんなは変わり者が多いがいい人ばかりだしなによりシロが頑張ってくれたおかげだ。

梅雨に入ったある日昼休みにカラークラブで集まった。というか最近はずっとカラークラブでかたまっている。高校生4人が集まると自然と恋の話になる。アカが仕掛けているからというのもあるのだが。
「クロはだいぶ傷癒えてきたよなぁ。なんせ2ヶ月ぐらいたったろ?」
「………んなことねーよ」嘘をつこうかと思ったが、このメンバーだと素直になれた。
「1人にすがってんじゃねえよ、男が」
「いや、クロはかなり好きだったみたいよ」
「あぁ、すごかったな、あれは」
「るせえよ。お前らだってあるだろ」
「私はないかな?」
「おれはミドリでもシロでもいいぜ」
「馬鹿、この女たらし」
「ミドリはどうなんだ?」「あたしは……いろんなやつとつるんでたし……今更」
「でも案外カルチャーショックみたいので恋に落ちたりすんじゃね?」
「いや……ねえよ、んなもん」
ミドリは素直なのか、嘘がつけないタイプですぐわかる。
「へえ、意外だな。誰なんだ、相手は?このクラスか?」
「ち、違うっつってんだろ?」
「誰だろ……セオリーでいくならクロだろ」
「クロはいい仲間よ」
「じゃアカ?」
「そうなのか!?」
「女たらしは嫌いなの!」よく今までいろんな男と付き合えたもんだ。僕にはとうてい無理だな、タイプじゃないのと付き合うのなんか。
「板野君でしょ?」
「だ、だ、誰があんなオタクを!」
「えー!?」
「どこがどこがどこが」
「板野って板野だろ?板野だよな?」
「ちょっと聞こえちゃうよ?」
そーっと振り返ってみる。板野は熱心に本を読んでいた。4人ともほっとした。「しっかし、なんでまた」「………似てるのよ」
「誰に?」
「元彼」
なんとなくしーんとなった。
「ちょっとやだ、何静まり返ってるの?」
「いや、タイムリーな話題だから」
僕は黙ってアカを叩く。
「あいつだけはあたしから手放したのよねぇ。なんていうの、なくなって初めて大切さに気付くっていうかね。本当まんま板野って感じよ。オタクっぽくて静かで。でも今まで出会った人の中で一番かっこよかった。外見だけじゃなくてね、中身も、全部よ。馬鹿よね、後悔するなんて」
「お前無責任なんじゃねぇの?ふっといて寄り戻したいなんて。向こうがどんな気持ちかわかってるのかよ?」
「ちょっとクロ、ミドリの関係とクロの関係を混ぜちゃだめよ」
「そうね、わかってるわ」ミドリは静かだった。
「だからこうして見てるだけなのよ。今更どうしたいなんて思わないわ」
「おい、クロ。カラークラブ、何人にしたい?」
「は?」
「あとどんだけ増やしたい?」
「まぁ2人ぐらいは……まさか、アカ?」
「あいつはムラサキだ!」「やっぱり……」
「どういうことよ?」
「板野君、ちょっときて」「はい?」
「君、ぶっちゃけ浮いてるよね?クラスで」
「まぁ、友達はいませんけど」
「じゃ君もカラークラブだ!」
「おい待て、規定違反だろ。あだ名も仲も遊びも!」「だから、あだ名はムラサキ。この本。源氏物語・解。仲はミドリに任せりゃいいよ。遊びはこれから開花するさ」
「どうする?シロ」
「増えるのは悪くないと思いますよ」
「あたしも悪くないわよ」「マジかよ……」
「よろしく、ムラサキ」


coloraffair〜みんなの気持ち〜の最初へ coloraffair〜みんなの気持ち〜 7 coloraffair〜みんなの気持ち〜 9 coloraffair〜みんなの気持ち〜の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前