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かつて純子かく語りき
【学園物 官能小説】

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かつてジュンかく語りき2-5

ぐちっ。パン!ぬちゅっ。パン!じゅぶっ。パン!

「ん、んぐっ!…っ、はァああっ!ああっ!」
横に張ったエラで内壁を削り取るようにえぐられ、子宮を何度も何度も突き上げる。
「あ、ひあっ……!」
いつになく激しい抽送に、私はすでに限界に近づいていた。もう、何がなんだかわからない。
彼が私の中にいるのか、私が彼の中にいるのか。
「ジュン!……ジュンんんっ!」
タキタが私の手を握り、顔を苦楽に歪めた。私は叫んだ。
「あっ、…タキタ!もう、もう駄目ぇえ!来てッ!!」
次の瞬間、ズン!と最奥まで突き上げられ私は気をやってしまった。タキタは即座に自身を抜き取り、私のお腹の上に白濁液を吐き出した。
「っあ……ぐぅう!」
混迷する意識の中、私はタキタの熱を感じていた。


「んぅ……。」
目が覚めると、そこにはタキタが居た。
「………気持ち、よかった?」
私の長い髪を撫でながら聞く。ろくに顔を見れずに、首を縦に振った。タキタは私のオデコに音を立ててキスし、じーっと下の方を見る。
「な、なに…?」
いやね、と頷いてからタキタが口を開いた。
「いや、純子さんね。胸おっきくなったかと思って。」
「え?マヂでっ?」
両手を胸にあてがう。寄せてあげる余裕すらないこのチチが大きくなった!?
「ぷぷ…。」
見上げると、タキタが顔を枕に埋めて笑っていた。
「何がオカシいんだよぉっ!」
子ペンギンのぬいぐるみをひっ掴み、ぽふぽふ叩いた。
「ちょ、待って……。あはははっ!」
タキタの手が子ペンギンを掴まえた。
「だって、…そんな真剣に考えこまなくても…。」
タキタからぬいぐるみを取り返し、胸を隠すように抱きかかえる。
「セツジツなんだよッ!」
タキタは目尻に浮かんだ涙を拭ってから、子ペンギンに向かって話し掛けた。


「ジュンは今のままで、十分かわいいのにねー。」
そのままぬいぐるみの頭を縦に振らせ、「ウン。」と黄色い声でアテレコした。
「……ね、タキタ。」
子ペンギンを抱いたままの彼の前に、小指を立ててた。
「約束しよ。」
子ペンギンとタキタが一緒に首を傾げた。
「約束?」
「うん、約束。明日、一緒にガッコ行こな?」
彼は一瞬顔を強張らせたが、コクンと頷いて小指を絡めた。
「無理は、しないでイイから。」
タキタはまた、ゆっくり頷いた。
「私が、ついてる。」
指キリし続けていた手が止まる。
「あり、がとう…。」
タキタはそれっきり、俯いたままだった。時折漏れる嗚咽が私の胸を締め付ける。
「よしよし。」
「すっ…、みませ…ん……。」
この涙は悲しみのそれではない。タキタがタキタになるための、今までの似非タキタの殻を破るためのものだ。
きっと、明日からは変われる。
「ターキタ。」
彼のほっぺを両手で包み込み、上を向かせた。
ありゃ。端正な顔が台無しだ。目も鼻も真っ赤になってしまっている。
「あんまり泣くと、赤鼻のタキタになるぞ?」
「はひ……。」
瞬きをした途端にボロリと一粒零れた。
「タキタ。」
彼は返事の代わりに、ぐすんとハナを啜った。薄茶色い瞳がうるうる揺らめいている。
「君が好きだぞ。」
タキタの唇に自分のそれを重ねる。泣いているせいか、熱くほてっていた。
「僕も。」
いつものように猫みたく目を細めて笑う君。
あーあ。相当、タキタにヤラレちまってるなぁ。私。
再びキスをすると、ごろごろ喉を鳴らした。ふわふわした髪の毛が頬をくすぐる。
「よぉし!晩ゴハンとしよう。」
「ああ、お腹空きましたねぇ。」
タキタと一緒に居ると、時間が経つのがとても早い。何をしても楽しいし、例え喧嘩したとしても、……愛しい。

ねぇ、タキタ。明日は、今日よりもっと仲良しになろう。


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