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【初恋 恋愛小説】

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1・2・3-6

私はその日の夜、両親に携帯の事を言おうと構えてたら…
「リコちゃん!!携帯を持ちなさい!!」
お父さんが詰めよってきた。
お母さんの話では、今日来たお客さんが原因だということだ。そのお客さんは私と同じ年の女の子で、学校の帰り道に知らない男から羽交い締めにされ、車に押し込められた。その時、女の子は男の目を盗んで母親にメールをし、母親が警察に連絡して、コンビニにいるところを無事保護されたのだそうだ。
こ…怖い〜!!
背筋がゾッとする。
「だから!!明日、すぐ、買ってきなさい!!いいね!!」
「……はい」
次の日、学校帰りに携帯ショップに寄った。
えーー!!こんなに色々あるの!?何を買ったらいいか分からない……
店に入ってもう三十分はたつ。最初、隣であれこれ説明してくれていた店員さんも「決まりましたらお呼び下さい」と言って去っていった。機能が色々書いてあるけど…全く分からない…
どうしよう、買って行かなきゃお父さん怒るだろうしな〜…
だけど、どうにか二つに絞り込んだ。その二種の携帯をそれぞれ左右に持ち、見比べた。
「こっちの方が画像がきれい」
右手に持ってた携帯を指さして、そして、その携帯を取り上げたのは………
しょっっっ、しょーーーちゃん!?
だめだ!!もう、頭が真っ白ーーー
「こっちの方が色も何種かあるし…―――――るし…」
「え!?」
何?なんて言ったのか分からなかった。
「いや、じゃあな」
そう言って翔ちゃんは携帯を私の右手に戻した。
わっっ…
翔ちゃんの指先が私の手のひらに触れた……
これにしよう…
やっぱり、私の世界は、翔ちゃんを中心に回ってる……


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