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桜の木の下で
【学園物 官能小説】

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桜の木の下で-10

<6.変化>
「んっ……んん……」
おっさんをその気にさせるために感じるふりをしながら、ペ○スを舐め上げる。
先生と偶然の再会を果たして2週間、あたしは久しぶりに「バイト」をしていた。
サチと買い物をしていたら2人組のおじさんに声をかけられた。正直あたしは乗り気じゃ無かったけど、お目当てのブランド品を手に入れてまた金欠に陥ったサチが、「美樹、お願いっ」のサインをどんどん出していたし、おじさん2人もやる気満々と言った感じだったのでやむなく別れてここに来た。
あたしは日村から貰った十万のうちまだ半分も使いきれてなかったのに……まぁ、いいや。そんな気持ちだった。
あたしはいつも通りなるべく何も考えないようにして口を動かす。
「はぁ……美樹ちゃん……すごく上手だ。」
と、おっさんが少しかがんで手を胸に伸ばしてきた。反射的に、あたしはその手を払いのけて口を離した。
「ちょっと、触るのは無しって言ったじゃん!もうしないよ!」
あたしは下からおっさんを睨みつけた。
「ご、ごめん!すごく気持ち良くて、それで美樹ちゃんも気持ち良くしたくてつい……」
見た目ではそんなこと言いそうに無い女……つまりあたしにすごまれて男は多少たじろいだようだ。
「いいよ、そんなこと考えなくて。」
あたしは男の目を見ずに吐き捨てた。
本当余計なお世話。感情を消す邪魔になるだけだ。
「もう触らないから……ね?」
男はペ○スを見せつけるようにちょっと腰を突き出して見せる。
「……」
あたしは無言でもう一度男の竿をつかむ。
胸触ったら拒否られて……それでもすぐに切り替えられて……そんなにヌいて欲しいのか。本当、出すことしか考えてないんだろうな。
小さく溜め息をついて、もう一度くわえる。そして、口の中に唾液をためていく。
じゅる…ちゅ…にちゅ…
スロートを始めるとまた男は小さく呻き始めた。「はぁ……美樹ちゃん……いいよ……」
うわごとのように同じことを繰り返す。
「んっ……んっ……」
あたしの口からも自然に声が漏れる。口から唾液が零れ落ちるけど気にはならない。
「あぁ……美樹ちゃん、美樹ちゃんっ!」
男の下半身にぐっと力が入る。限界が近づいているのだ。
あたしは口のスピードを速めた。
じゅる…じゅっ…じゅっ…ちゅぶ…
「ああぁ……もうダメだっ!」
勢い良くおっさんの精液が口に飛び込んで来る。
「んっ……」
出尽くすまで吸い出して口を離し、いつものように飲み込もうとしたが、今日は違った。
口の中の「それ」をあたしの心が、身体が拒否したのだ。
「んっ……」
どうしても飲めない……それは今薬でもなんでもなくてただの得体の知れない液体だった。
ダメだ……
「うっ……んぅ……」
あたしは急いでティッシュを出して全てそれを吐き出した。
どうしちゃったんだろう、あたし……
おっさんの精液をティッシュに吐き出しながら、自分に問いかける。
「ちょっと量が多すぎたかな、ハハ……」
おっさんは勘違いな言葉をかけながらペ○スをトランクスの中に収めていく……。
違う、どんな量だって、あたしはこの「バイト」を始めて以来、ずっとそれを飲み干してきたのだ。
そう、長野先生の言っていた「良薬口に苦し」ということわざを信じて。



「……悔しい。」
あたしがサチと合流して最初に口にした言葉。
サチは最初こそ目をパチクリしていたが、すぐに何かがあったことを察して、黙ってあたしをカフェに引っ張ってってくれた。こういうところがサチのいいところだ。



「で、何が悔しいの?」
「実は……」
あたしは男の出すものをすべて飲み干してきたこと、それはあることわざに基づいたものであること、そのことわざを教えてくれた先生に最近会ったこと、その他最近の自分の身のまわりにあったことを全て話した。


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