Unknown Sick-16 「聞こえているのか、正和」 ノイズ。 「着替えて病院に」 「行かない。こんなの病気でもなんでもない」 こんなの、有り得ない。 「正和!」 「帰ってくれ!」 大声で言って、姉を睨みつける。 「正和……」 「帰ってくれよ! 消えてくれ!」 ノイズを聞けば聞くほど、俺の頭の中が真っ白になっていくから……。