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秘書の恋
【OL/お姉さん 官能小説】

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第3会議室…3-7

「…昨日のことは聞いた」

社長があたしの目を見て言い放つ。

やっぱり…誰から?もしかして、誰かに見られてたの…?

「雪人、そんなことを平気で言うものじゃないわ。
誰から聞いたのか、知らないけど」

そんな松本さんの言葉を無視して、社長は話を続けた。

「…単刀直入に言うよ。

星野。
相手は、営業部部長の橋本歩だな」

言葉が出なかった。
どうして、社長がそのことを…

相手の名前までも。
やっぱり誰かに見られていたの…?

「本人が朝早く申し出てきた。
ミスをしてしまった星野を、性処理の目的で犯した、と。

松本と一緒にいるってことは、どうせ松本は…いつものことだが運がいいんだか悪いんだか、現場を見たか何かしたんだろう?

まあ、言いたいのはそんなことじゃなくて処分は星野に任せると言ってきたんだ、橋本は」

「ねぇ…待って、雪人。

星野…星野の好きな人って橋本部長のことだったの?
…橋本部長に彼女なんていないわよ…?」

「え…」

ずっと下を向いていたあたしは、松本さんの方を見上げる。

彼女がいないってどういうこと…?
あの指輪は…?

「松本、どういうことだ?説明しろ」

「昨日星野から話を聞いたんだけど…
もちろん相手が橋本部長だってことまでは教えてもらわなかったけど。

『好きな人に、でも彼女がいる人に、犯されました』

って星野が言うから…

でも、雪人の話だと自ら申し出たのは営業部の橋本部長なわけでしょ?
ということは、橋本部長のことを星野は好きってことなんだけど…
橋本部長って彼女なんていなかったわよね?」

「…ああ、いないよ。
だって、橋本歩には女の話は禁句だと松本も知ってるだろう?」

社長がその言葉を言った時、あたしの頭の中には

『彼女いるんですよね…?なのに…どうして…』

と言った昨日のあたしが浮かぶ。
怒らせた原因は、あたしのあの言葉…?


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