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『Sweet Kiss』
【学園物 官能小説】

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『Sweet Kiss』-2

「……何?」
心臓がバクバクなっていたが、努めて平静な風に装い、後ろを向いたまま会話をする。
「あー、やっぱ見付かってたかぁ。捨てるのだけは勘弁して。ちゃんと持って帰させるからさぁ」
「却下」
前に回り込んだ祐介の顔がマトモに見れなくて、手元ばっかり見ていた。
日に焼けた手が、私が無造作に重ねたマンガなどを軽く整える。
すると、その手が一瞬止まり、少し離れたところにある私が読んでいたマンガを取り上げた。
「へぇ……何、アネゴこういうのに興味あるの?」
いじわるそうな声。祐介は笑ってるに違いない。
私はほとんど頭に血がのぼっていた。
「ち……違うわよっ!あんたと一緒にしないでっ」
思わず声が裏返り、恥ずかしくて顔をそむける。
「ふ〜ん、じゃあさ、さっきから人の顔見ない上に、立とうとしないのは何で?」
「……別にっ…」
だけどそれ以上言葉を続けるコトができなくて下をむく。
「立たないんじゃなくて、立てないんじゃねぇの?」
そう言いながら、祐介は私の背後に回り、机の上の私の手首を掴むように後ろから手を回した。
祐介の腕の中に完全に収まってしまい、私は身動きがとれなくなった。
「ちょっ、ちょっと祐介っ」
「香織の顔赤いぜ。オレ、ドキドキしてきた」
耳元でささやくように話すので、祐介の熱い息がかかり、私はぞくぞくした。
「ね、祐介、冗談やめて。お願いだから……」
「冗談でこんなことしねーよ」
つつっと舌で耳を舐め上げる。生温かく、柔らかい感覚に力が抜けていく。
祐介は軽く握っていた私の両手首を一つの手で掴む。
もう片方の手がすっと降りて制服のスカートの中に入り込んだ。
「びしょびしょじゃん。立てねぇハズだよ」
「やっ……」
慌てて腰を引き、祐介の手から逃れようとするが、後ろにいる祐介にぶつかり、逃げられない。
背中越しに伝わるお互いの体温が熱い。
「そんなにあのマンガに感じたワケ?」
耳たぶをはみながら祐介がたずねる。
その間にも布をずらし、直接私の濡れきった場所に指を押し付ける。
くちゅ……と湿った音がして、私はなぞりあげるように動く祐介の指を感じた。
「指…やめっ……!」
思わず体が反応し、背中がびくっと反った。
祐介の指はそんな私にお構いなしに動く。
「ここ、感じるのか?」
そう言って祐介は敏感な突起を探り当て、指でもて遊ぶ。
濡れているせいで指が滑り、思わぬ時に弾かれて、快感が私を襲う。
私はいつの間にか力が抜けて、祐介に上半身を委ねていた。
「んっ……ぁ…っ」
声を漏らすまいとするが、指の動きに吐息が漏れる。
体がほてって、暑さと祐介の熱い息と初めての快感にどうにかなってしまいそうだった。
両手首をつかんでた手を祐介は離し、軽く私を支えながら、胸元のリボンを外そうとする。
カチッとリボンタイが外される音に私は少し現実に戻され、祐介の腕を力の入らない手で押し戻そうとする。
「ダメ…人がきちゃう……」
祐介は動きを止め、少し迷うような間の後、私を離した。
「指、こんなだよ」
そう言って祐介が目の前に差し出した指は、とろっとした液体がまみれていた。
「やだ……」
私は顔をそむけた。すると、祐介の手が顎に軽くかかり、汚れた指を口に含ませた。
「舐めてよ。香織」
有無を言わせない言葉の響きに私は何故か素直に従っていた。
「ん……ふ…」
ぴちゃ……と口に含んだ指を丁寧に舐め上げる。
ゴツゴツした指の感触。変な味はしたが、私はソレが祐介の指というコトに酔った。
全部キレイに舐め取ると、手と指を離し、祐介は私を解放した。
「はぁ……」
スカートの中はぐしょぐしょだというコトはわかっていたが、私はほっとして机につっぷす。
祐介が何を考えているのかさっぱりわからなかった。
カチッ。
部屋の鍵がかかる音に驚いて、ドアの方を振り返る。
ドアの近くに立っていた祐介は、いつものイタづらっ子のような笑みを浮かべた。
「これで人が来ねえだろ?」
あっけにとられて祐介の顔を見つめる私に近寄り、抱きかかえるように私を立たせた。
「続きしようぜ。中途半端なままじゃ辛いだろ?」
その言葉に体がきゅんっと反応する。だけど、口に出して言えるハズもなく、うつむいて祐介のシャツの裾をきゅっと握った。
「香織もえっちぃな」
「違うもん……」
いつになく甘えた言い方になってしまい、チラっと祐介の反応を窺う。
「素直じゃねぇなー」
そう言いながら、私に机に座るように促す。
スカートがふわっと広がる。
素肌に当たる木の感触がひんやりとしてて心地よかった。
祐介はスカートの中に手をのばしながら、唇で私の唇に触れた。


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