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教師×生徒=trouble
【教師 官能小説】

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教師×生徒=motion-5

「先生ってさ、SEX慣れしてないよな?」
「はっ?」
今さらの後悔に割り込んできた台詞、まったく癪に障るわ。
「何人の男を知ってんの?」
いきなり核心?失礼ね!
「知りません!」
女にそれは愚問でしょう?
強制終了!
ああ、忘れたつもりの古傷が蘇る…。
「教えてよ、先生。こんな魔性な顔してんのに、キスも下手だろ?」
ぐぅ…、下手で悪かったわね!
その悪魔めいた笑み、引っ込めなさいよ。
「イク、タイミングも知らなさそうだし」
しつこいっ!
「……答えないと…悪戯しちゃうよ?」
掠れた囁きが私の耳許をくすぐってくる。
ちょうど赤信号。
首筋を吸われた。
「ぅはん!」
耳朶の裏から、じぃ…ん、電気が走った。太腿の付け根を指で探られ、いともたやすく感じてしまう。史料室での、あの、焼け木杭に火を付けられて。
青になるわ、青になるわ。
視界の両端で点滅する、横断歩道の信号に焦りながら。
「止めてよ!ふ、ふ…」
白状するまで追いつめられそうな愛撫に、パニック寸前。舌先でもつれる秘密。
だって弱味、恥だもの。
ちゅっ、と強く吸われた。耳裏のくぼみを。
「っ!!」
弾けた。神経ごと。
「ふ、…不感症なのっ!」
振り切るように叫ぶ。経験値がバレるよりまだいい。左手で首筋をかばいながら、目尻に涙。
これ以上されたら、自分がわからなくなる。
「不感症?え、でも…あ、だから濡れにくかったのか……納得」
信号が青になった。
「うるさいわね!あなたこそ何人、女を誑したのよ?100人?」
車を発進させる。
私なんか1人で懲りたわ。
女は『清く正しく美しく、慎ましく』よ!
ハンドルを握る手がかすかに震える。
「100人?………ってことは、1年に14、5人か。俺、そこまでがっついてねぇよ」
真面目に答える彼に、つい野次馬。
「…初体験はいつ…?」
「俺?11歳」
「っ!…いくら何でも早いでしょ!?」
私なんて21の時よ!
「あ〜〜それよりも、小学生に性教育って早すぎねぇ?あの年頃はさ、イケナイことに好奇心旺盛なんだよ。危ねぇ危ねぇ」
「そ、そう…?」
「そうだよ。モザイク無しの性器の断面図を見せられてさ、男女の違いを人形で説明されてみろ。嫌でもモンモンするよ」
股間を押さえながら身悶えする、彼のジェクチャーに。
「下品!…で、誰と?」
「家庭教師」
胸がムカムカする。
なんでこんな話になったんだか。
彼の過去など、私には関係ない。
関係ないけど…、私を抱いたあの腕が、私に触れたあの指が、あの唇が……他の女にも同じことをしたと思うと……!
やりきれなくなる。
馬鹿ね。
馬鹿ね。
彼は生徒なのよ。
生徒なの!
こんな…ぎゅうぅぅと心臓が萎縮するような痛み、いらない。ありがた迷惑。
「貴重な意見ね、ありがとう。参考にするわ」
「……まあ、ごまかされてやるか」
―――加賀美崚なんて知らなければよかった。


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