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『限り無く青い春の下で』
【青春 恋愛小説】

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『限りなく広がる不安と共に』-5

「なぁに自分の世界に入ってんのよ! 私達の事ほっといて!」
「そうだよぉ。マコチャン寂しぃ」
…忘れてた…
『ごっ、ごめん! 急だったから』
「いいよいいよ。 それよりどうだった? ちゃんと暁に聞けた?」
「聞いた感じ、誤ってばっかしだったけどぉ?」
『うん、なんか荒木君心配になってかけなおしてくれたみたいで。 悪いなぁって思って』
「ありゃりゃぁ、そりゃ悪い事しちゃったなぁ。」
「暁らしいわね。…で、どうだったの?ちゃんと聞けた?」
『…うん。 なんか仕事頑張ってるのにそんな事聞くのって、ダメだと思って… 聞けなかった。』
そうだよ。荒木君がんばってるもん。邪魔しちゃったなぁ…
「ふぅん。結局わからずじまいかぁ」
「マコチャン気になるぅ」
『あっ、でもバイト終わってから会おって言ってくれたよ? 話しはその時にって。』
優しい口調で。
思い出すだけで幸せになります。
「おぉ、荒木もやりますねぇ。 」
「ホント。暁とは思えない。 ラヴラヴじゃん」
『えぇっ!?』
突然の爆弾発言に思わず声が裏返ってしまいました。 周りの眼が恥ずかしいです。
「アハハッ、春チャア驚きすぎぃ。」
『だっ、だって!! そんな事ないよ!?』
「なに言ってるのよ。 どっからどう見てもラヴラヴじゃない? ねぇ、マコ?」
「マコチャン、激しく同意〜。 春チャアの幸せ者ぉ。」
顔がゆでダコになってくのが自分でわかります。
恥ずかしすぎるぅ…
「春チャア、かっわいい〜。 タコみたいなってるよぉ」
「ホント、タコみたい。 マジで惚れてるみたいだねぇ」
二人がからかいます。 ひどいです。
「ますます赤いよ? お嬢さん?」
「や〜ん。マコチャンこまっちゃう〜」
『なって無いもん! もぅ知らない!二人とも!』
口ではそう言いながらも内心とっても幸せでした。





しばらくすると荒木君から連絡があり、近くの公園で会う事になりました。
「んじゃぁ春チャアがんばってぇ」
「しっかりやりなよ? 報告まってるから」

ミーチャンとマコチャンとも別れ、私は今公園に一人でいます。 あたりは休日と言う事もあり、カップルでいっぱいです。
私、浮いてます…
見ちゃダメとは思うんですけど…眼がかってにそっちに向かっちゃって。
あっ、キスしてる… こんな所で… いいなぁ…
…ダメだ!変になっちゃってるよぉ!
荒木君、早く来てぇ!!
「なにキョロキョロしてんの?」
『ひゃぁ!!』
「そんなに驚かなくても。 って大丈夫?」
あまりのも驚きすぎてその場で飛び跳ねちゃいました。 その拍子に肘うっちゃって…もの凄く痛いです。
『だっ、大丈夫…たぶん』
「大丈夫じゃない顔してるよ?」
『ん…大丈夫、大丈夫。治ったから。』
「ホントに? 無理するなよ?」
そう言って顔を覗きこんでくる荒木君。
うっわぁ… 今の凄いカッコ良かったぁ…
「どうした? やっぱ痛い?」
『ふぇっ? あぁ!大丈夫だよ? 大分マシになったから。』
自分の世界に入ってました。 すいません。
「そう?なら良いけど。 それよりどうしたの? 仕事中に電話かけてくるなんて?」
『えっ?あぁ!ちょっと聞きたい事があって… ごめんね?忙しいのに、なんか。』
「あぁ、いいよいいよ。 今日ヒマだったし。気にしない気にしない。」
凄い優しい。
やっぱり好きです。荒木君の事が。
「で?聞きたい事って?」
そうだった。
荒木君といるとつい本題を忘れてちゃいます。


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