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『限り無く青い春の下で』
【青春 恋愛小説】

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『限り無く青い春の下で』-1

青春って良い言葉だよな? 青い春と書いて青春。 全く昔の偉人達にはかなわないって言うか…とにかくすげぇ。俺達の年代にぴったりの言葉だ。
この話は俺達が青い春を過ごした物語だ。 恥ずかしいからいっぺんしかかたらねぇから… まぁ、聞いてくれ。



『限り無く青い春の下で』
恋をした。
おぉ、そりゃ世間一般での恋ってやつだ。
変な心と書いて、恋
ちきしょう、今の俺にはぴったりの一文字だ。

軽く自己紹介をしとこうと思う。 俺は荒木 暁って言うんだ。よろしくな。 読み方的には『あらき あきら』なんてクソめんどくさい名前をしてるから、ガキの頃には良くからかわれたもんだった。
年の頃は17でそりゃもう青春真っ直中だ。

あと二人、紹介させてもらおう。 今回の俺達の周りで起る色恋沙汰の中心となる人物達だ。
一人はこいつ。 髪が女みたいに長くてメガネでホストなオタクだ。 名前は前髪 長井(まえがみ ながい)って言うんだ。…………………ウソだ。
でも、そう形容したくなるほど長いってのはポイントで、結構チェックしといて欲しい所なんだ。
わりぃ、話がそれた。
本当の名前は木下 俊(きのした すぐる)。結構きれいな顔立で女達からの人気はそこそこ高い。 性格もあいまってか、この年で確立した人格を持つしっかりした奴だ。 まぁそんなこいつも、事恋愛関係に関して言えば、…一言で言えば最悪だ。 とにかく腹黒いんだ。 女を前にするとキャラが変わるし、口調も変わる。本人曰く、うまく恋愛するコツだそうだ。
俺と同い年で、幼稚園以来の腐れ縁だ。 色ボケクソメガネって言ったらこいつだと思ってくれ。
で、もう一人はこいつ。 美形のわりにニキビが多い…変態だ。 名前は田中 仂(たなか りき)。 顔は恐ろしく整っていて、野郎の俺でも惚れちまう様な(先に言っておくが俺にそんな趣味はねぇ)顔立で、その甘いマスクは数々の女を落としてきた。
けど、リキ自身は結構純なやつで、モテるわりには恋愛経験は少ない方だ。
まぁ、ド変態だが… ちなみに言っておこう、彼の性欲は常人の3倍と言っても過言ではない。関係のない話なんだが、こいつを知る上では重要な事なんだ。こいつも幼稚園以来の戦友で変態ニキビって言ったらこいつを思い出してくれ。

俺達三人は、付き合いも長いせいもあって事あるごとにつるんでる。
ケンカなんてしょっちゅうだし、知れば知る程変人なこいつらだけど、俺の一番居心地が良い場所はこいつらの中なんだ。



キーンコーンカーンカーン…
テレビとかでみる学校のチャイムとは少し音のずれたマヌケな鐘が鳴響く。
今日もスグルは遅刻みたいで、朝練を終えた変態ニキビのテンションは異常なまでにハイだった。
「グッモーニン!我が友よぉ!!いやぁ、清々しい朝だねぇ。 こんな朝は朝立ちを利用して一発抜いときたいよ!ハッハ!」
…な?言ったろ?変態だって。
俺は天井知らずのテンションにあいもかわらず続くバカトークを毎朝聞いてるんだぜ? すごくね?
「わかったわかった。周りにも人はいるんだから少しは憚りなさい。 あとでいっぱい聞いてやるから」
ほんと、朝から下ネタで良く周りがひかないと思う。 逆にそれが良いって言う女もいるぐらいだ。
それぐらいリキはモテる。俺達の中では断トツ一番だ。 まぁ二番はあのスグルで、俺は勝負をさせてもらえないほど女っ気ゼロだ。


そんな俺が…恋をした。


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