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『限り無く青い春の下で』
【青春 恋愛小説】

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『限りなく広がる不安と共に』-1

非凡な何かを持ってる事っていい事ですよね?
これだけは負けないって言える物を持つことってカッコイイですし。
でも、そのまた逆も然りだとは思いませんか?
私の『青い春』の中心は、そんな事が当たり前の人なんです。
当たり前を当たり前にできる人。
今回の話は、私、蒼衣 春が語り手をつとめさせてもらいます
…まぁ聞いてくださいね。




『限りなく広がる不安と共に』
悩んでいます。
えぇ、それはもう、とてつもなく。
なにをそんなに悩んでるのか… それは最近の私の身の回りを知っていればわかるんですが…
まぁまずはそれを話す事にしましょうか。

最近、私に初めての恋人ができました。
名前は荒木 暁 君。 優しくて、かっこよくて、不思議な人。 なにがどう不思議かって、色んな事ができるから不思議。 スポーツも勉強も。…恋愛はあんましみたいだけど。
でも、それでもすごくモテるんですよ!? 私なんかが彼女になれたのがありえないくらい。 当の本人は全然そんなの気がついてないみたいですが。
本人が気づいてないのは周りの人がそれ以上にモテるからで、荒木君は実際、結構人気があったりします。
そうなんです。 私の悩みの種はそれなんです。
いわゆる嫉妬。
荒木君が好きだと言ってくれたあの日から、私の悩みは耐えません。 荒木君を信じてない訳じゃないんですけど、やっぱり心配です。 私ずっと片想いだったから…

そんな訳で私は悩んでます。
そんな時って皆さんどうしますか?
私は友達に相談しました、その事がますます迷うはめになるとも知らずに。
でも、当然何もかもが初体験な訳で、右も左もわからない私にとっては経験豊富な友人に頼るのは必然ともいえまして。
とりあえずは聞いてみたんです。
それが確か3日前でしたかね…





その日は学校は休みなのに荒木君はバイトということなので、私はちょうどいい機会だと思って友人に相談する事にしたんです。
時刻はピッタシ12時。 お昼をかねて私達は近くのファミレスに集合。 さっそく会議は始まります。
「さぁ幸せ絶頂期の春チャンはなにを悩んでるのかなぁ?」
今、話したのが高校で友達になった柚木 真子(ゆうき まこ)チャン。 独特の語尾を伸ばす話し型で、ドジな私をいつも助けてくれるとっても大事な私の親友。
「こらこらマコ。春が困ってるでしょ。 調子に乗らないの」
今マコチャンを静めたのが加藤 弥希(かとう みき)チャン。通称ミーチャン。 私達三人のまとめ役でしっかりもの。
これまた私の大事な親友です。
二人はいつも私の味方。 ずっと相談にのってもらってます。
「まぁ多分、暁の事でしょ。 はなしてみな」
「まぁた荒木の事ぉ? マコチャン耳タコォ」
実はこの二人、荒木君と仲が良いんです。 田中君とも木下君とも仲良しで、二人とも中学校くらいから知り合いらしい。
『ごめんね? だって私どうしたらいいかわからなくて。 荒木君がホントは私の事をどう思ってるか心配で心配で…』
死にそうです。 かなりまいってます。
「まぁたノロケェ?マコチャンこまっちゃうぅ」
「こぉら。マコ、ちゃんと聞こ? 春マジで悩んでるみたいだし。」
ありがたいな。 私には聞いてもらえる友達がいるんだもの。 私、幸せ者ですよね。
『ありがと、ミーチャン。』
心からでた言葉です。 私も荒木君みたいに、この二人の友達を大事にしていきたいと思ってます。


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