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ドアの向こう
【父娘相姦 官能小説】

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ドアの向こう〜宣戦布告〜-5

だが、それより目を引いてしまったのがその格好だ。
彼女はワイシャツに下着のみという格好だったのだ。
しかも前のボタンは全て外され、乳房がかなりの部分まで見えている。
そういえば綾も似たようなモノをパジャマにしていたので、最近流行ってるのかな?なんて場違いなことを思う優であった。
「ちょっとお姉ちゃん!何て格好してるのよ!?」
やはりというか、どうやら彼女が玲の姉らしい。
「何で怒るんだよ?私はいつもこの格好だろうが」
玲の怒声を欠伸をかみ殺しながら受け流す。
「そうだけど、今はダメなの!せっかく私の彼が来たのに…!」
「うん?じゃあこいつが噂の優か?」
聞くや否や、玲の姉はムギュっと玲を押し退けると優の目の前に立つ。
後ろから玲の文句が聞こえてくるが、完璧に無視して間近で優を観察する。
「あ、あの…?」
「ふーん…これはこれは…」
顔から足先まで一通り観察した後、彼女の背後に追いやられた玲の方に振り向く。
「予想してたよりだいぶいい男じゃないか。私の好みのタイプだよ。どうだ玲?私に譲らないか?」
「ぜったいいや!」
当然拒否する玲。
「それより早く着替えてきてよ!」
「冗談じゃないか、まったく…分かったからそう睨むな。それじゃまたな、少年」
「はあ…」
ウインクをして、彼女は階段をあがっていった。
「今の人は…」
「…霧崎澪(みお)…私のお姉ちゃんよ…」
ため息をつきながら、優の疑問を肯定する玲。
だが優はその名前に聞き覚えがあった。
「えっ!?澪って名前なの?」
「そうだけど…どうかした?」
「澪さんってもしかして、ついこの間絵画の展示会開いた?」
「え?うん…確か開いてたと思うけど…」
「やっぱり!」
玲の肯定を聞いた瞬間、優は興奮の声をあげる。
「優、お姉ちゃんのこと知ってるの?」
「知ってるも何も、超有名人だよ。僕も大ファンでこの間の展示会にも行ったんだ!
そっか…霧崎澪ってのは本名だったんだ…」と、何やら独り言まで言い出す始末。
これほど興奮している優を見るのは初めてだ。
(そういえば、優は絵を描くのが好きって綾が言ってたな…)
自分が描くことが好きなら他人の絵画にも興味は出るだろう。
人嫌いの気がある澪も初見で優を気に入っていたし、二人の仲が悪くなることはなさそうだ。
自分の家族と優が仲良くなってほしいとは思っていたので、これはこれで理想な形だろう。
だけど…何だか面白くない。
「優、早く行こう」
「え?」
今は何故か早く優を別の場所に連れていきたかった。
「いいから!お父さん達も待ってるし!」
「う、うん…」
玲に腕を引っ張られながら、優は玲の両親が待つというリビングへ向かった。


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