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ドアの向こう
【父娘相姦 官能小説】

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ドアの向こう〜玲〜-3

「ど、どうだった?」
私は思わず家に経過報告に来た綾に真っ先に尋ねる。
「うんばっちり。ちゃんと優には言ってきたよ」
綾はニッコリとブイサインをする。
それを見て、私の心臓はさっきよりさらにバクバクし始める。
いよいよ…なんだ。
綾が考えた作戦はひどく安直なものだ。
内容は、まず何か適当な理由をつけて私が綾の家に泊まりに行く。
そしてその日は優くんと二人きりになれるようにセッティングしておいて、後は1日かけてアタックしまくる…
すごくアバウトだけど、私はいい作戦と思ってる。
私は今まで優くんと本当の意味で二人きりになったことはないし、ましてや長時間一緒に過ごしたことはない。
だからこそ、この作戦による1日は貴重だ。
この1日で私の株を一気にあげて、最終的に告白!そしてそして…その後は…クフ…クフフフフ…
「ど、どうしたの?ヨダレ出てるよ?」
「え?あ、ああ、何でもないよ。エヘヘ…」
危ない危ない。親友の前で妄想爆発させてしまった。
「そ、そう…と、とにかく、私ができるのはセッティングだけ。後は玲次第だからね?」
「うんっ。ありがとう綾!」
このセッティングだけでも大助かりだ。
後は自分次第…か…
今まで勇気を持てなくて全然優くんに近づけなかったけど、そんなこと言ってられない。
優くんが他の女に走る前に、私が射止めないと…!




「あ、いらっしゃい霧崎さん」
「こ、こんにちは」
昼頃になって私は綾の…そして優くんの家にやってきた。
呼び鈴を鳴らすとすぐに優くんが笑顔で出迎えてくれた。
ああ…本当に笑顔も素敵だなあ…私の王子様は…
「…?どうかしました?僕の顔に何か付いてます?」
はっ!しまった…!つい見とれて…
「ごめんなさい、何でもないの」
「??…そうですか?あ、いつまでもここにいるのもなんですから、どうぞ」
「は、はい。お邪魔します…」
いよいよ、作戦スタートだ。
「それにしても、急なご両親の出張なんて大変でしたね」
「あ、ああ…そうなのよ。本当いきなりで…」
そっか、そういうことになってるんだ。
ちなみに今私の家には両親どころかお姉ちゃんまでいるけど。
ごめん優くん!
「それとすみません、勝手な姉で。自分から招待しておいていないだなんて」
「いいのいいの。気にしてないし」
むしろ好都合です。

いつまでもこの話してるとボロが出そうだから話題を変えなきゃ。
「あっそうだ。優くんお昼は食べた?」
「いえ…まだですけど」
「それなら私が作ってあげるよ。何か材料いただいていいかな?」
料理はうちでは私が担当だから、けっこう自信ある。
ここでポイントアップよ!
「かまいませんけど…そうだ、どうせなら一緒に作りませんか?僕も少しなら料理できるんで何か手伝えると思います」
ふむ…一緒に作ればより近くで見てもらえるわね。
「うん。じゃあ一緒に作りましょう」
かくして、私の株上昇作戦はスタートした。
…そして早々と先に結論を言えば見事に失敗しました…
私が特に料理を失敗した訳じゃないの。
ただ優くんの料理の腕前が私よりはるかに上だったってだけで…
株アップのため私が色々と調理法を教えてあげようと思ってたのに、
「あ、ここはですね…」
なんて、逆に優しく指導される始末。
…嬉しかったけど。ときめいちゃったけど。
うう…次よ!次の何かでポイントアップよ!


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