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ドアの向こう
【父娘相姦 官能小説】

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ドアの向こう〜玲〜-1

霧崎玲。現在高校2年生。
名前から何となく冷たいイメージを持つけれど、当の本人はかなりの善人だ。
腰まであるサラサラの黒髪に、ぱっちりと開いた瞳。紅を塗ったかのような紅い唇…などなど、顔立ちは究極の造形師が魂を込めて作り上げたような、稀に見る美人といえる。
そんな優しげな顔立ちに対して、身体つきはすごい。服を押し上げる胸とか、キュッとした腰のくびれ、引き締まった小ぶりなお尻。どのパーツも男の欲情を誘う身体つきだ。
清楚な顔に妖艶な肢体を備えた美女。
それが私が持つ玲に対するイメージかな。
これだけの美人なんだから男にもよく絡まれるみたいだけど、玲は古武術の達人でもあるため、大抵の男は撃退されてる。
プロの格闘家が出張らない限りは安全だろうね。
話は戻って…今、洋介くんの家を飛び出したあと、私はその玲と喫茶店で買い物の休憩をしていた。
店に入った瞬間、店内にいた男の視線は玲に集まる(そのうちいくつかは私にもくるけど…ま、玲には勝てないわ)。
今でもチラチラと玲を見ている視線があらゆるところから…まあ、気持ちは分かるよ。
女の、しかも付き合いの長い私でも未だに玲にはドキドキしちゃうもん。
「どうしたの綾?何だか落ち着かないね?」と、玲が小首を傾げて聞いてきた。
…こんな感じで、玲本人は自分がどれだけ魅力的な存在なのか気付いていないのよね…

「ううん、何でもないよ。
それで?今日は何の相談なの?」
と、今日の本題にさっそく入る。
玲にとっては買い物より、今からの会話の方が重要だろう。
私は玲からよく相談事を持ち掛けられる。
まあ、その9割以上がいつも同じ内容なんだけど。
今日も多分それかな。
「うん…あのね…」
と急に顔を紅くして、モジモジとする。
う…これはヤバいでしょ。
今いるのが私じゃなく男だったら、一瞬でキュン殺されてるくらいの可愛い仕草だ。
「その…優くん、どうしてる?」
ほら、やっぱりね…
玲が私にする相談は、私の弟、優に関することだ。
玲は優に恋をしている。
それはもー凄まじいくらいの熱愛っぷりで。
私が玲と仲良くなってから、私の家に招いた時に優を紹介したんだけど、その時に一目惚れしたらしい。
以来、ずっと優のあらゆることを質問され続けている(現在進行形)。
「どうしてるって…まあ普段通りだよ。元気にしてる」
「な、何か私のこと言ってた?」
「ううん、別に」
「そう…」
ズーン、とはっきり落ち込む玲。
このパターン、一体何回やったんだろう…
まあ玲のリアクションが面白いし、可愛いからいいけどね。
「それじゃ、優くん彼女とかできた?」
すぐに気を取り直して質問再開の玲。
これも毎度のパターンよね…
「大丈夫、できてないよ。あ…そう言えば…」
「何!?何かあったの!?」
ガバッと食いつく玲。元々この朗報を伝えるために急いで来たんだけど…フフ、ちょっと脅かしてあげようかな…
私は意識的に申し訳なさそうな表情を作る。
対する玲は私の顔を見て、段々と不安そうになってくる。
「…実は…優、好きな人がいるんだって…」
「………………」
ん?ものすごいズーン!がくると思ったけど……無表情だ。
おかしいな…なんて思ってると、
ポロポロポロ……
そのまま玲は涙を流し始めた。
「え!?ち、ちょっと玲!?」


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