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カーテンと机とつぶれた気持ち
【青春 恋愛小説】

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ワスレモノ-4

でも‥‥‥ダメだった。


こらえきれず、道の途中で泣きだす。
まるで迷子になった子供みたいに。



それから人目につかぬように走ってなんとか公園に辿り着いた。
ちょうど時間も夕暮れ時だったので、母親と手を繋いで名残惜しそうに公園を見つめながら帰る子供がいた。
私を見て不思議そうに首を傾げ

『お姉ちゃん、泣いてるの?ブランコに乗ると楽しいよ。』

と私に笑ってみせた。
その姿があまりにも無邪気で私はただうんと頷くことしか出来なかった。
今の私は無意味な嫉妬心と計り知れない孤独感でとても醜い。



子供は母親と一緒に帰ってしまった。

また独りだ‥‥。

私は小さい頃から父は海外、母は会社で家に一人でいることが多かった。
そのため一人でいることにはなれていた。


そのつもりだった。



でも‥‥‥

最近は‥




千葉君と‥‥


結城君がいて‥‥





離れたのは‥‥



私からなのに‥‥





寂しいなんて





言えるわけがない。





ブランコに乗って揺れる景色を見る。
このまますっと、どこかに飛んで消えてしまいたい。

どんなに大きく漕いでも、遠くには行けない。
ただ核心のまわりを逃げ惑うだけ。


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