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カーテンと机とつぶれた気持ち
【青春 恋愛小説】

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ワスレモノ-5

うっ‥‥‥



気持ち悪い‥



振り子の運動に酔った‥。



私は体を引きずりながら、前方のベンチへ向かった。

何しているんだろう‥‥。


結局、どこへいっても困難は付き物で心安らぐ場所なんて私にはないのかな‥。

寝転んで見上げる空は高い。どんなに手を伸ばしても届かないのは解っている。


でも触れてみたいんだ‥。



遠くなれば遠くなるほど、欲しくなる。


遠くなれば遠くなるほど、輝きを増す。





家に着いて携帯がないことに気付く。


いつも持ち歩く訳じゃないのに今日に限って、持っていたはずなのに。





私は公園へ向かった。




本当に春らしくなったみたい。
もう5時過ぎになるのにまだ日か出ている。




ブランコのまわりを探したが見つからない。


誰かが拾ったのかな‥。


現代の若者みたいに携帯に執着心はない。
だからストラップも付けないし、常にマナーモード。こんなことになるんだったら付けとけばよかった。
そうすれば少しは目印になったのに‥。



諦めの早い私は公園を後にした。

もう探すのはやめ、解約の電話をかけることを考え始めていた。


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