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恋におちて
【教師 官能小説】

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恋におちて-2-4

セーターの中に入って来た先生の手は、シャツのうえから私の胸を優しく揉む。
「胸、小さいでしょ」
照れ隠しから、笑いながら言うと、先生は「思ったよりはある」なんて言うから、二人で笑ってしまった。
私が先生に促されてセーターを脱ぐと、彼は右手だけで器用にシャツのボタンを全部外し、ブラのホックも簡単に取ってしまった。
保健室はカーテンが閉まってるから薄暗く、ほんのり夕焼けの色をしてる。
恥ずかしくて「そんなに見ないでください」って言ったら、先生は「暗くて全然見えないよ」と小さく笑って答えた。本当かどうかわからないけど。
先生の舌がまた首筋をなぞったかと思うと、そのまま鎖骨に下がり、胸の先に着く。そして焦らすように周りを舐めたかと思うと、たまに先っぽに優しく触れる。
私の身体がそれまで以上にびくびくとはねる。先生はそんな私の反応を楽しむかのように上目使いで見つめながら舐めてくるから、恥ずかしくて顔を向けられない。
それでも休む事なく、片方の胸を揉み、もう片方の乳首では舌がせわしなく動く。
私は最初くすぐったかっただけなのがだんだん気持ちいいに変わり、息も荒くなってきた。身体の真ん中が熱くなってるのがわかる。
先生の手がそこに行くのを躊躇した。彼は止まって私を見つめてた。

――私は震えていた。
先生は慌てて手を合わせて「ごめん」と謝った。
「なんか焦りすぎだよね。初めてだし、こわいよね」
私の身体は気持ちよさを感じ始めていたけど、私の心は初めての体験への不安や緊張から、完全に怖じけづいてしまってた。
「…でも先生がしたいなら私っ」
言いかけた私の言葉を、先生は遮るように私抱きしめて、大きく息を吐いた。
「いーの!まだ先は長いんだし、ゆっくりいこう。俺も左手負傷してるから全力で臨めないし」
いつもの優しい笑顔だった。でも抱きしめられてると…何か当たる。
「…先生」
「そりゃあ俺も男だし、したいのが本音だけどさ。今日は心が一つになれただけで十分!」
見つめ合って唇を重ねる。
そう、私たちはまだ始まったばかり。


別々にこっそり保健室を出て、別々に帰る。それでも寂しくなんかなかった。私はとても満たされていた。
先生の、先生じゃない部分。私が一番欲しかったものなのかもしれない。
そういえば先生に、亮太にはばれてしまったという事を話したら「今度会ったら鍵没収してやる」って燃えてた。
あと今度の日曜、外で会う約束をした。何を着て行こうかなんて、帰り道歩きながら笑みがこぼれてしまう。
携帯を見てみると先生からのメールが。
<気をつけて帰れよ>
絵文字も記号もついてない、短いメール。でも私には、そこに先生のたくさんの愛が見える気がした。




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