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恋におちて
【教師 官能小説】

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恋におちて-3-4

「はぁー」
あっけない自分にため息が出る。
今まで人並みに経験してきたけど、こんなに早いのは初めての頃ぐらいだ。
「なんでため息つくんです?」
「だって、牧本の事、満足させられなかったから…」
隣で横になってる牧本の髪を撫でた。
「私、やっと先生と身体も一つになれて、すごく満足してます」
牧本からのキス。
「堂々とできる恋じゃないけど、先生のためなら、つらい事も不安な事も何でも乗り切ってみせるよ」
牧本の言葉になんだか感動してしまった。
ふと、時計を見た牧本が表情を曇らせる。
「まだ離れたくないけど、もう帰らなきゃ」


家の近くで車を降りた牧本は、一度だけ振り向いてにこりと笑い、早足で家に入っていった。車の中からそれを見届けて、発進する。
…なんと言うか、ドタバタな一日だった。
でも二人の距離はまた縮まった。心と身体が一つになるとこんなにも満たされた気持ちになるって事を、忙しい日々を送り忘れていた。
帰る途中、車内で彼女は「また先生の家に行きたいな」と前髪をいじりながらはにかんで言った。その姿がかわいかったのを思い出して、つい笑ってしまう。
彼女のためなら何でもしてあげたいって、心から思った。
そんな俺を、夜空に浮かぶ三日月も笑ってた。




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