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【純愛 恋愛小説】

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翌日


アカン!!寝坊してしもた!!
携帯も切ったままやったし!!
あ、田山や…怒っとるかな…
ふと田山がこちらを見た。
「青ちゃん!」
少し心配顔の田山。
「ご、御免な遅れて…」
「良かった。何かあったのかと思った」
ホッと胸を撫で下ろす仕草をする田山。
「行こっか」
スッと私に手を差し出す田山。
怒らずに私の事を心配してくれた。
「うん」
田山の暖かい手を握る。

「あ、ねえ記念にプリとか撮ろうょ♪」
「え、うん」
正直思い出に残る物はやりたない。
「青ちゃん変な顔〜♪」
でも、田山が楽しいなら良えかな。
…なんて思う私。
「う、うるさいわ!」
私…惹かれてる?
「よし!記念品完成♪はい青ちゃんの分」「あ、おぉきに…」
半分に別れたプリクラには幸せそうに笑う私が写っていた。
「私…田山の事好き?」
思わず口から零れた一言。
「え?」
「あ!何でもあらへん!」
「何だょ〜」
「き、気にせんといて!あ、ほら!もう帰らな!」
「あ、本当だ…時間経つの早いな〜」
「…せやね」
あの日から2年…か。私やっと立ち直れたんやな。
「帰りたないな…」
「え?」
「田山と離れたないな…」
「あ、青ちゃん?」
「私田山の事めっちゃ好きやもん…」
「青ちゃん!」
「!?」
私何言うとるの?!
「御免!聞き流して…」
「そゆうのはちゃんと俺の事見て言って」
いつになく真剣な田山。
田山から目が離せへん。
強い、強い目。
「す…好き」
アカン…涙が…
「た、田山の事が…めっちゃ好き…!!」
--バッ-
急にギュッと抱きしめられる。
「た、やま!?」
「やば〜…俺カッコ悪…」
「田山…?」
声震えとる…
「何か…めっちゃ嬉しい…」
「…」
「俺…めっちゃ青ちゃんの事好き」
「…泣かせんなアホ」
「…上目使い反則」
「しとらんわ」
「し〜て〜る!…あ」
「何?……おい」
「こ、これは仕方ないぞ?!」
「何で今なん」
「今のは青ちゃんが上目使いしたからじゃん!」
「しとらんっちゅうねん!」
「した!…だから責任取って?」
「…仕方ないな」
「あ、俺初めてだからお手柔らかに♪」
「私もやけど?」
「え、まじ?経験者かと…」
「それはこっちの台詞や。…まあお手柔らかに」
「うん♪」


田山が来えへん。
いつもなら8時丁度に来るのに…


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