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『STRIKE!!』
【スポーツ 官能小説】

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『STRIKE!!』(全9話)-29

(なんで、こんなに………んっ、んっ………うまいの……?)
 とにかく、思いがけない亮の巧者ぶりに、高まってゆく性感を受け流しきれず、ひたすら喘ぐ晶。予測では、しどろもどろになった亮を自分がリードして、めでたく少女卒業というセオリーだったのに。そのためにたっぷりと知識を得てきたというのに…。
「あ、あああああああ―――――――!!!」
 三度乳首を攻められ、腰から跳ねるような電気を受けたとき、白濁とした意識の波に自我を浚われてしまった。それは、軽い、エクスタシー。自慰の時にも、胸だけで達したことのない領域に、晶はあっさりと足を踏み入れていた。
「はあ……はあ……はあ………」
 思い通りにならない刺激の波を、深呼吸で何とかやり過ごす。
「亮……」
 そして、自分を高めてくれた相手の名を、いとおしげに呼んだ。
「ちょっと……イッちゃった……」
 熱に浮かされたようなその顔に、どくん、とひとつ激しい動悸が亮の中に起こる。それは全身を伝い、腰を伝い、下半身のある一点に集中する。
「わ……」
 急に背中を突いた熱いものに、晶の腰が浮いた。
「わ、わるい……」
 屹立する、自分の欲望を伝える広告塔は、今までの比にならないほどの硬直具合をたたえている。
「す、すごいのね、これ……」
 晶は、想像を越える大きさと太さを目の当たりにし、目を点にしてた。そんな晶の様子に、亮は途端に恥ずかしくなってきた。
「触ってもいい?」
「あ、ああ………」
 というか、触って欲しい。はちきれんばかりに怒張するその部分は、とにかくなんらかの刺激を欲していた。
 す、と晶のしなやかな指が竿の部分に触れる。小波のような泡立ちが、全身に流れた。
「あついね………」
 それは、果たして人間の温度なのだろうか。いきり立つ剛棒に帯びた熱は、晶に嘆息の呟きをささやかせた。
(これが、入るの……?)
 信じられない。あきらかに、自分の持っている溝にはまりそうもないそれを、しかし、好奇心満々で晶は撫でさする。
「く……」
 亮の口から声が漏れた。
「あ、気持ちいい?」
「き、聞くことじゃないだろ………」
 聞いちゃだめなのね、それなら……。
「う、うわ………!」
 実際に触ってみるしかない。晶はもう一度、竿を触る手に少し力を込めた。
「お、おおお………」
 すり、すり、すり……。上下に優しく竿を擦る。柔らかい彼女のスナップが、一層の快楽を亮にもたらしていた。
 その先から、なにか透明なものが溢れ出す。ガウパー氏の命名した体液の一部が、亮の興奮の度合いを晶に届けていた。
 その液体を指に絡め、こんどは頭の部分も含めて優しく愛撫する。一瞬、びくりと躍動した竿を、今度はスピードを早めてしごきたてる。さっき、胸でイカされたことに対する、意地の張り合いみたいなところもあるにはあった。あと、間近でオトコノコが射精するところも、見てみたいという好奇心もあった。
「ちょ、やば……も……」
 亮が腰を引く。びくりびくりとしきりに跳ねる竿と亀頭に、彼の限界を知る。
「イキたい? いいよ、ね、イッて………」
 晶は、親指で透明な液体を吐き出している穴の部分を撫で上げた。
「あ」
 嘆息とも、言葉とも取れないうめきを上げた瞬間、亮の亀頭が一瞬膨張し、
「きゃっ」

 ど、びゅ、びゅ、びゅ……

 と、晶の顔に濃厚なエキスを振りまいていた。


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