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impertinent teachar&student
【学園物 恋愛小説】

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impertinent teachar&student−1-2

季節は秋。朝晩はさすがに冷え込む。
風呂上がりに裸では少々きつくなってきた。
洗面の鏡に映る。
髪は短めにして普段は寝癖を直す程度。休日は無造作に立てて出掛ける。
教師一年目だ。まだ服装は学生っぽいのが抜けない人並みには整えた眉。
切れ長の二重の瞳。目が良くないからコンタクトを着用。
たまに目を細めると睨んでると勘違いされる。
自分で言うのもおかしいが、並の顔だと思うし並にモテていると思う。
ただ彼女はいない。別れて三ヵ月ほど経つがしばらくは一人でいい。
女はめんどくさい。
ほんと、めんどくさい…

そうこうしてるうちに、中間テストはやってきた。
数学は、一日目だ。
さすがにテストの時は職員室にいる。
俺は3年しか持っていないから楽だ。それも一学年6クラスと少ない。
それを全クラス見ると多いが、数学をやっているのはそのうち4クラス。
週に12時間教えているが、それだけだから苦痛ではない。
担任なんかしたら、もっとやっていられないくらい面倒臭いらしい。
「あ、時任先生」
声をかけてきたのは同期の女教師中林だった。
ここでは物理を教えている。女性にしては変わっているが、美人で授業も分かり
やすいと、これもまた人気だ。
「今日はいらっしゃるんですね」
ふふっと笑いながら声をかけてくる。
毎日ある朝礼には出てるし。
「えぇ…まぁ」
愛想笑いをしながら答える。
「先生、聞きましたよ。先生の授業分かりやすいって」
書類等を両手で抱えながら話してくる。
「そうなんですか?」
「そうですよ〜でもテストは難しいですよね。…すいません、前回テスト監督したもんですから。」
「いえ…」
「私も数式、たまに分からなくなったりするんで、分からなかったら、教えて下さいね」
にこっと笑う。
この笑顔に何人の男が引っ掛かったんだろ…
「はい、その時は。あ、次テスト監督当たってるんで…」
俺は、立ち上がって事務室に行くことにした。

「終わった…」
思わず言ってしまった。
あれからテスト監督を終え、テストを受け取り帰ってきた。
テスト期間中は教師も早く帰れる。
仕事を家に持ち帰るのはあまり好まないが、こればかりは仕方がない。
時計を見る。
シルバーの掛け時計が、7時を示していた。
夕飯の支度をする。
自慢ではないが、大学生の時から一人暮しのため料理は御手の物だ。
炊飯器を見る。
ご飯が残っていた。
炒飯だな…
そう思い中華鍋を用意し、調味料等を用意した。
4人家族が使うぐらいの冷蔵庫から、卵を取り出し、ボールに割って、溶く。
いつもなら仕事のことは家では考えない。
しかし、今日ばかりは考えてしまう出来事があった。
何故、あいつが…?


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