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アイツ
【初恋 恋愛小説】

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アイツ-3

「やめて!やめてよ!!」「うるせぇ!女は引っ込んでな!!」一人の男が蓮を殴る。「キャッ」「...テメェラ、.グッ、ぜって許さね...ゥエ!」「口だけ言っても怖くねぇんだよ!!」「殺してちゃうよ?」...(ヤベ、もう意識が...)そうあきらめかけたその時、「オイ!何やってんだ!お前ら!」ぼんやりとした意識で少しだけ上をむいてみると世間一般に言うおまわりさんが来ていた。「ヤベ!おい、逃げるぞ!」「チッ!」....「リ...ウ!リョウ!!」「あ、れ、蓮?無事か?...よかった..」そう聞いた時いきなり蓮がオレのことを強く抱きしめた。「蓮....?」「バカッ、...バカ」蓮は泣いていた。顔を見ずともわかった。声が枯れていたから。「オレなら大丈夫だから」と言ったら蓮がいきなりキスをした。ほんとに一瞬のことだった。でも驚くのはまだ早かった。「...リョウ、あたしと付き合って?」「蓮?どうした?さては頭うったな〜?」「..あたし、リョウと付きあいたい」冗談を抜きにして少し黙った。「.....」「今度はあたしがリョウの事、守りたい。リョウにばっか辛い思いさせないから...」「...蓮」「お願い」「.........こんなオレでよければ」「ほんとに?」「...うん」
「...よしっ!じゃあ、リョウ!一旦、あたしの家来た方がいいよ!ここじゃ怪我の手当て出来ないよ!あたしの家、あたし以外誰も住んでないしここから近いから来なよ!ね?」「うん、わかった!」「はいっ、じゃあ決まりね!もうほんとすぐそこなんだよ〜。」「ホンマだ!入ってもいいか?」「うん!もちろん!ちょっと待ってて。今、怪我の手当てしないと...リョウはそのへん座って..」「...zzZ」「...よっぽど疲れてたんだ、こんなになるまで無理して...ほんとバカだよ...リョウ...」 ...朝早く起きたオレは蓮に蹴飛ばされて起きた。「蓮〜、なにも蹴飛ばさんでも...「え、何?早く食べないと学校、遅刻するよ?せっかく作ってやったんだから食べてよ!!」「...は〜い」「..しゃきっとしろぉぉぉ!ホラ、行くよ!」「早っっ、ちょい待ちって!アダダ!転んだ〜ッ!」....そんなこんなで蓮と付き合うことになったオレ、葉芽野リョウ。しかしオレはこの学園生活にとんでもないことが起こるのをまだ知るよしもなかった!!


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