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アイツ
【初恋 恋愛小説】

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アイツU-4

「リョウ、リョウってば!!」
「え、何?」
「のど飴欲しい?」
「..そりゃまぁ、欲しいけど蓮、のど飴なんか持ってんの?」
「持ってるんだよ、目閉じて??」
「???」
言われるがままに目を閉じた。閉じた3秒後オレは蓮にキスされた。口の中にはのど飴が侵入していた。
「んん..」
口にのど飴が入ったと知ると蓮は凄い速さでオレとの距離をおいた..顔が林檎のように真っ赤に染まっている。そして多分オレも林檎色に染まっていると思う
「れ、蓮??」
「......ご、ごめん..ごめんね、その...ホントにごめん!」
顔を両手で隠して消えるような声でオレに謝罪をした。
そんな蓮をおれはたまらなく愛しいと確かにに感じた。無意識にしたのか気が付くと蓮はオレの腕の中にいた
「リョ、リョウ!?」
「え、あ、わりぃ!!なんか...なんていうか..」
パッと手を放して蓮を解放した。蓮はさらに赤くなった顔で首を左右に振った。
「いや、そんなことは...」
「....」
「....」
「か、帰ろうぜ?蓮...」
「うん..」
「オレ...ぶっちゃけファーストキスしたのは蓮ってことになるわ」
「...あたしもリョウが初めてだよ!..凄い恥ずかしかった...」
「でも嬉しかった」
「え?」
「嬉しかったって言ったんだよ!!」
「もしかして照れてる〜?」
「〜〜〜!」
図星を疲れて痛いところだったが蓮は笑っていた。

蓮とおやすみの声を交わしてオレはまっすぐ自分の家に帰った。

携帯に着信が2件あるのも知らずにゆっくりとまぶたを閉じてオレは深い眠りについた

明日の朝、蓮と何話そうかと考えながら..


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