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Twin Guns 無敵の女刑事
【制服 官能小説】

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高嶋謙也の遺伝子-1

取調室にはマギーだけが入る。スモークガラス越しに隣の部屋で様子を伺う若菜と森山と石山。
「こんにちわ。」
マギーが言うと、山田優子は先日会った時の余裕は消え、どこか怯えているような様子だった。
「刑事さん、あの爆発をヤッたのは私じゃありません!信じてください!」
開口一番に爆発の事を口にしたのはマギーらにとっては意外だった。
「どうしたの?落ち着いて?」
「私じゃないんです…」
マギーが着席する。マギーは憎らしいぐらいに落ち着き、穏やかな表情を浮かべていた。
(へー、マギーも成長したわね、いつの間にか。)
若菜はマギーの取調べの入り方にそう思った。どんな状況だろうと少なからず取調べへの不安、恐怖を抱いているであろう相手に安心感を与える姿勢は賞賛に値した。
「どうしてあなたを爆発の重要参考人として見ていたのが分かったの?」
「だって警察は永妻と私をマークしてたじゃないですか?事情聴取に来たし、きっとあの男の刑事さんに私の事聞いたでしょうから。完全に私、怪しいと思われてるはずだって。そしてあの爆発。永妻と刑事さん達を巻き込んで、怪しまれてる私だけがいないってなると、絶対私が疑われるって思って…。信じて下さい、本当ならわたしもあの場所にいて永妻や後藤健司とともに私もいるはずだったんです。」
「どう言う事?何故西進不動産にあの日集まる事になってたの?」
「永妻に呼ばれて。翌日朝から警察が来るって情報があり、…それまでの悪事の証拠を隠滅するはずでした。」
悪事とは何か気になりながらも、今は何故山田優子が爆発から逃れたのかを聞く事にした。
「でもあなたは行かなかった。どうして?」
「私は…その…ご存知だと思いますが、物件の一つでマッチングアプリで約束した人と会ってました。夜の20時に約束してて22時に終わるはずでした。でも行為の最中に何故か猛烈な睡魔に襲われて…寝てしまったんです。起きたらもう朝の8時で。急いで永妻に電話したんですが繋がらなくて…。それで急いで会社に行ったらあの有様で。私、何が何だか分からず怖くなってそのまま逃げてしまいました。家に帰るのが怖くて、物件の一つに身を顰めていたんですが、色々考えていると怖くなって…。私、このままじゃ犯人にされちゃう、そう思って今日、出頭しました。」
すっかり憔悴し切った様子で事情を説明する優子に嘘をついている様子はなかった。
「嘘はついてないようね。」
腕組みしながら若菜はそう言った。


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