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人妻奈岐
【熟女/人妻 官能小説】

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おもちゃ-1

 奈岐と亮はその日、思い切り二人の時間を愉しんだ。本当の恋人のように感じた、これが恋というものだろう、二人の間に何も遮るものが無いように思った。それが幻だとしても。
 それにしても奈岐の身体は豊饒な海のように女に満ち溢れていた。彼女自身がそのことをまるで意識していないのが男を魔性のように惹き付ける。豊かで健康的な全身、肌は触るとはじくかと思われるほど弾力に富み、あくまでも白い。肉感溢れるエロスとは彼女のことを言うのだろうが、普段の彼女はそういう感じがまったくなくしとやかささえ湛えている、そのアンバランスさが男にとってこれもたまらない魅力となっていた。
亮にはその魅力が特別に胸に染み入ってくるのだった。それはおそらく亮だけに感じることのできるものだった。奈岐の魅力が奈岐の仕草や言葉、身体のあちこちに溢れるように存在し、亮の胸の温かいところに柔らかく振れて来る、融けてしまいそうになる、奈岐は亮にとっての魔性(?)の女神なのかもしれなかった。

奈岐は亮が戻って来てくれたことが嬉しかった。ただただ嬉しかった。亮のことが好きだったからだ。
ただ、女性というものがいつもそうであるようにそれだけだった。よほどの古だぬきでない限り特にこれから二人の間がどうなっていくなどという想像は敢えてしないし、本能的に出来ない。そこに女性の小悪魔性があるというのは経験を積んだ男にはわかってくるものであるが、奈岐の場合、もともとそういう意識が特に薄くよく言えばあっけらかんとしている。亮にとってはまたそこが堪らない奈岐の魅力になって捉えて離さないものになっていた。
そしてそのあっけらかんとした奈岐は、この日亮のメールで触れていたおもちゃを持ってきていた。
そのおもちゃは前に亮が尋ねたことがある。数年前にコロナ禍のとき、在宅勤務がかさんだ時、夫に内緒で受け取れると思い、アマゾンで内緒に購入したとのことだった。バイブというのでどういうのか、訊いたところ、ディルドの形をして先の方が小さく回転しながらブルブルと振動するタイプということだった。自身、「Gスポットを刺激するタイプみたいなんだけど、クリを刺激して楽しんでるの、、、、一度、堪らなくなった時旦那さんが寝てる横でそれでオナニーしたことがある、ちょっとひやひやしながら(笑)、、、」とこれまたあっけらかんと亮に応えた。亮にはこういうところが奈岐の堪らない魅力だった。

その日、いつものように亮は奈岐の耳からうなじ、唇、舌と十分に愛撫をしていった。そしてワキの臭いにうっとりとしながら乳房をさするように撫でるように形に添って四本の指で愛撫し、焦らしながら乳輪、乳首へ刺激を徐々に加えていった。
すでに奈岐は夢のような快感に浸り始めてあそこには豊潤な愛液が漏れだし、亮はその粘調な愛液を掬ってクリトリスのまわりを刺激していった。焦らしに焦らしてクリトリスに亮の指が向かうときには奈岐の花芯は皮から顔を出してぷっくりと充血して亮の優しい愛撫を待っていた。
そしていつものように繰り返し繰り返しその敏感な花芯を愛撫し続け、奈岐は思う存分に逝き続けた。
指は、じきに膣口、それからGスポットへと向かい、花芯と同時の愛撫が奈岐を更なる官能の奥地へと導いていった。奈岐にはもう何も快感以外には見えない、それだけを追い求めればよい、大好きな亮を信じすべてを預けて官能の世界を究めることだけを考えていた。
「なぎ、エロいよ、すけべが丸出しだ、それでいて可愛い!!!、、、もっとすけべになりなさい!!」
「はい、、、ああん、あん、あん、あん、、、りょうさあ〜ん、、、ダメえ、、おかしくなっちゃうウー、、アンアンアンアン、、、ああん、ああんあんあんああああーーッ!!逝くウ逝く逝くウッ!!!」
 奈岐は、スローなスローなセックスの中で、夢のような愛の時間に漂っていた。仕合せだった。
 亮は、奈岐がすべてを投げ出してこの時間に賭けてくれていることを感じていた。それは亮の性器を堪らなく興奮させ、血潮がその長く硬いモノにドクドクと脈打ちはち切れそうに脈打っていた。


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