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人妻奈岐
【熟女/人妻 官能小説】

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奈岐-1

 今年の誕生日、十月十八日に奈岐は四十歳になった。いつの間にという気がするほどあっけなく三十代を終わってしまった。そういう感慨と女性なら誰しもが持つ二十代、三十代を回顧するたそがれ感とでも言うべきものが十歳以上年上の亮への恋へ向かわせていたのかもしれない。

 奈岐は結婚してすでに十七年になる。子どもは無く、そのせいか若く見られることが多いが、一緒にしゃべっていると表情が豊かでどこかしらあっけらかんとしたところがあるのが少女のように可愛らしく、時にコケティッシュな臭いがしてくることが有った。顔立ちは幾分ぽっちゃりとして健康的な頬のふくらみが愛嬌を醸してもちろん美人の部類だったが、どちらかと言えば可愛らしさが先に立つ親しみやすい清楚な面持ちをしていた。肌なども三十代前半、人によっては三十歳前にも見え、色などは白く透き通るようで近づいてみるとつやつやと輝いているようだった。そして年齢を重ね二十代の後半から少しづつ肉付きが良くなったけれど、それがまた行き過ぎていず奈岐の健康的で豊満な肉感の持つ魅力にもなっていた。その身体の線は柔らかくふくよかな曲線を描き、豊かで形の良い両の胸と服の上からもわかる適度なくびれから重厚感を増し嫌が応にも性感を感じさせる腰つきは、肩の線までのボブにした髪型からほの見える首もとからうなじの線とない交ぜになって、人妻でなければ男が放っておかないほどの女を発散させていた。経験を積んだ女盛りのアラフォーの今を余すところなく現わしていた
 ただ、立ち居振る舞いがすっきりしているせいか、どこかスキのない感じを抱かせ、普段の職場や友達付き合いなどの中では身持ちの硬さがくだけた付き合いを遠ざけて、しっかりとしていて品を感じさせる奥さんの雰囲気を醸していた。だから、夫しか知らなかった奈岐には、結婚して十年以上が過ぎた三年前にふとしたきっかけで仕事のお得意先の役員だった睦夫に強引に誘われて一夜を共にしてから半年ほど逢瀬を重ねた浮気、それ以外には男性とのそうした密事はなかった。
 
 奈岐は、高校を卒業し大学入学早々に入ったサークルで、先輩だった啓介と付き合い始めてそのまま結婚した。それまでにキスの経験も無ければもちろん体の関係になったこともなく、処女を啓介に捧げ、性のことは啓介にすべて教わってきた。
啓介とは、大学一年生の秋に、理系で大学院に在籍していたOBの啓介からアプローチを受け、もともと持っていた年上の男性への憧れにピタッとはまった啓介の姿に吸い込まれるように付き合いを始めて自然な形で結婚へと進んでいったものだった。
 高校二年生の頃に一度だけ同級生の男子と友達のような付き合いをしたことがあったけれど、手を握る程度で、年若い同級生に何か物足りないものを感じてなんとなく気まずくなってそれきりのことになった。だからもちろん啓介と付き合い、クリスマスイブにホテルで一夜を共にしたときが十九歳の奈岐のはじめてのことだった。両親には女友達と旅行に行くと偽っていったのだが、それからもこの型どおりの仕方で啓介と身体を重ね合っていった。
 
はじめての夜のことは、比較的良く覚えている。啓介のされるままだったけれど、優しく胸を触られたり、乳首を口に含まれて舌で弄ばれているうちにこれまで味わったことのない快感が感じられてきて、その後下半身の核芯あたりを指であちこち触られているうちに自分でもあそこが濡れて来るのがわかった。少し吐息が漏れ出ていたかもしれない。だけど、それに興奮した啓介がゴムをつけるのに焦っていた姿を内心で微笑ましく感じている自分にも気づくくらい落ち着いていたことを覚えている。
 啓介の、ゴムを付けた固く大きいモノが焦って入ってきたときは急過ぎて少し痛みを感じたけれど、しばらくすると啓介のモノへの愛おしさが溢れてきて自分でも愛液の漏れ出るのを止めることができなかった。もちろん初めてだったので緊張していたと思うけれど、逝くということはなかったものの気持ちのよさを味わうことができた。啓介がその射精の瞬間に魅せたいかにも快感が突き抜けたという、奈岐への愛情とも言える表情が奈岐にはたまらなくエロティックに感じられた。啓介が果てたあと、これからもこのモノが私の中に入ってくるのね、と愛おしくなってそのモノにキスしたくなったけれど処女が最初からそうするのは憚られて止めた。

 啓介とのセックスは、若い二人がそのエネルギーを注ぎ込んで燃えるようなものになっていった。奈岐の学生時代から週末には必ず啓介の部屋で愛し合った。普段は泊まることができなかったので短い時間に啓介の若さが激しく求めるものだったが、半年ごとに旅行に行くときはホテルのベッドで一日抱き合っていることもしばしばだった。そういうときだったが、奈岐は逝くという感覚が少しわかったけれど後で考えるとまだ逝っているわけではなかった。
 今思うと、啓介は四つも年上で経験を積んでいると思っていたけれど実際はさほどの経験があったわけでなく、意外に淡白な方だということだった。前戯で奈岐のクリトリスやヴァギナあるいは膣の入り口を執拗に口や舌で愛撫するということもなく、濡れて来たらフェラをさせて入れるというルーチンを繰り返すというのがパターンだった。もちろん奈岐にも男の生理がわかって来て、フェラを亀頭のカリの部分を入念に舌で舐めまわすと喜んでいるのがわかってきたし、より入念に口の中でピストンしてあげることで亀頭のカリの感度が上がると同時に、ある種の“なれ”が出て来て膣の中での射精にいたる耐久時間が伸びることもわかったきた。だからセックスを重ねるほどそれが好きになっていった奈岐はフェラのテクニックを女性週刊誌などでよく研究して啓介が奈岐の口の中で逝ってしまうこともしばしばなほど上手になっていった。
 それでも婚約するまでの四年ほどは、啓介もさすがにゴムをつけることを忘れなかった。そういう誠実な啓介が奈岐は好きだったのだが、啓介のモノを直接入れてもらいたいという欲望は募っていた。それが解けたのが結婚が決まり、新居の契約をして啓介が独り住まいからの引っ越しを片付けて迎えた初めての週末だった。
 啓介もそれを楽しみにしていたのだろう、新居の鍵を開け、二人で部屋に入るとすぐに、啓介が奈岐を抱きしめるのもつかの間、ベッドに押し倒して服を荒々しく脱がし始めた。ブラを取るより、その頃には大ぶりのEカップになっていた奈岐の乳房を引き出すようにして露出させ、乳首に吸い付いてきた。もうコリっとしてきた乳首を啓介が舌で転がすようにしてくると奈岐はもう我慢できないくらいに感じていた。奈岐の乳首はその乳輪の大きさが小さすぎず大きすぎずEカップの乳房とバランスがとれていて、色が薄いピンク色の乳輪にそのままのとりわけ美しい色で小指ほどの形の良い縦横比の揃った優れものだった。その乳首がほどよくコリっとしてきて、啓介の舌で存分に弾かれ、吸われる。啓介にとっての快楽であると同時に奈岐のとっても突き抜ける快感だった。ずっと自分より大人として見えていた啓介が乳首を弄んで戯れている姿を観る奈岐には堪らない快感と母性愛を同時に味わう瞬間だった。
 啓介は乳首を味わいながら、奈岐の股間へと手を伸ばしショーツの上からクリトリスとあそこのあたりをまさぐり始めた。今日つけてきたショーツはヘアが見えそうになるほど小さいもので色も薄いピンクのチェリー柄のものでかねて用意していたものだった。すでに奈岐のあそこからは愛液が漏れ始め、触るたびにショーツが濡れてシミを作っているようだった。奈岐は替えのショーツを持て来なかったことを悔いたが、快感の中でそんなことより啓介のモノを受け入れたい、もっと気持ち良くなりたいとの一心に支配されていった。まさぐっていた指に湿った奈岐の愛液を感じた啓介は興奮してきたらしく、スカートも脱がさずにいきなりショーツを脱がせてきた。左右の乳首を交互に舐めまわしながら奈岐のあそこを指を入れ、小刻みに動かしていた。奈岐はもうたまらなくなってきていたので、このころになってわかってきた啓介が喜ぶような吐息とよがり声をあげるようにした。啓介もがまんができなかったのだろう、ズボンとパンツをいっしょに脱いで奈岐の口のそばに寄せてきた。
 そこからは奈岐の好きなオーラルセックスだったが、いつからこんなにフェラチオが好きになってのだろう。舌や唇を使い、舐めたり含んだりしながら自分の唾液で啓介のモノを愛撫しているうちに、啓介の気持ちよさそうな、ときに“あ〜”というような吐息を聞くと自分でも興奮が増していよいよその部分を心を込めて愛撫する、その反応が舐めているモノそのものにも現れて来る。亀頭が赤褐色に色増しはち切れそうに膨張して、びくびくっとのけぞり返るのを観るのは啓介が興奮して気持ち良くなっていることを直接感じることができるので、奈岐にとっては何よりの楽しみだった。今日も入念にそのモノを舌で舐めまわしているうちにいつの間にか硬くそそり立ってきて亀頭が赤褐色に染まりはち切れんばかりに膨張してきた。亀頭のカリの部分を舌で弾くように舐めると啓介は吐息を漏らし始め、口に入れて舌で亀頭を弄ぶと啓介は堪らなくなったのか、腰を動かし始め、奈岐の喉の奥に亀頭をぶつけるようにしてきた。奈岐は唾液が溢れ、咳き込みそうになりながらそれでもそのモノを舐めまわしていた。啓介のモノは、奈岐が後に経験するあとから比べてみると睦夫や亮に比べると幾分小さめでそそり立ちも穏やかな方だった。ただはじめは啓介のモノしか知らなかったし、愛おしさもあり、丹念にそれこそ丹念の上にも丹念に奈岐は愛したものだった。
 そしてゴムをつけていない初めてのナマのモノがいよいよ奈岐の一番大事なところに入ってきた。十分に愛液が溢れ、準備の整ったあそこへ徐々に啓介のそそり立ったモノがゆっくりと亀頭の先から入ってきた。と、そのとき啓介は一旦それを止め、奈岐が持つ大きな花びらへそのモノを擦りつけてきた。いつもはゴムでするのを生でしたかったらしかった。奈岐の花びらへ擦りつけて少しあそこへ入れかける、というのを繰り返してくれたのが奈岐には気持ち良さを倍増したようだった。奈岐はもう声を抑えることができず思わず大きな声を上げ続けていた。啓介もその声に我慢できなくなり、今度は荒々しく奈岐のあそこへそのモノを奥まで入れ込み、激しくピストンし出した。膣壁に直接そのモノが触れあい、膣壁が擦りあげられ、壊れそうに激しく往復を繰り返していた。どのくらいピストンが続けられたのだろう、短かったかもしれないがやはり相当長かったような気がする。啓介のモノだけでなく、その根元の陰毛にも奈岐の愛液がべっとりするほどにまわっていた。
 奈岐はその時はじめて逝く感覚を味わったことになる。奈岐が“逝く〜”と何回か叫ぶと我慢の限界に来ていた啓介も“お腹の上に出すよ”と言い、最後の激しいピストンに入った。奈岐には啓介のモノが膨張の極に達して今にも精子がほとばしり出て来そうになっていることが膣壁から直に伝わって来て、今にも逝きそうな感覚が続いた。さらに速度が上がっていき、そして二人が一緒に快感の頂点に達した瞬間がやってきた、啓介がそのモノを抜いて奈岐の手を取りそのモノをしごかせるようにすると、ドピューっどぴゅーっと音がするように啓介の濃い精液が奈岐のおへその上に二回、三回、、、とほとばしり出た。逝ききった奈岐はそのモノを手でしごきながら啓介の温かい精子をお腹の上で受け止めた。
 それは奈岐にとって精液に直接接する初めての瞬間だった。ゴムをつけてしていたときはいつも啓介が自分でゴムを取って始末していたのでそれがどういうものなのかまではよくわかっていなかった。それが今、啓介の愛情が詰まった暖かい精液をお腹に感じ、自分のものになったように思った。そして逝ったあとの身体中を巡るしびれの中で精液を素手で取り、口元へ運んでみた。これが啓介の精子なのね、啓介の精子の臭いなのね、とねばねばした白い液体を頬につけ、そのあと少しだけ口に含んで舌で十分に味わってから飲み込んだ。


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