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マニア雑誌で見つけた素敵な人々
【歴史物 官能小説】

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【2】36歳女-1

【『シークレット』昭和XX年4月号「真昼の不貞」より。A子(三十六歳)】

 わたくし(A子)は、なんの取柄もない平凡な母親です。「母親」と申しましたとおり子供がおります。もちろん夫もおります。高校を出ましてとある会社に就職いたしましたが、三年ほど経った頃、親戚から仲人口があり結婚して家庭に入りました。一年ほどして妊娠し娘を出産しました。その後授かった二番目、三番目も娘で、現在、長女が中学校一年生、次女は小学校五年生、三女が三年生です。

 末娘が小学校に入りまして子育ても手がかからなくなってきた頃に、一日家にいるのもどうかとパートタイマーの口でも探そうと思い、夫に話しましたら「いいんじゃないか」とのことでしたので、職業安定所にまいりまして張り出されたビラを眺めたりもしておりましたが、職を離れてずいぶん経っておりましたので、自分でも務まりそうな仕事もなく、現在も主婦をしております。

 舅、姑は娘たちを可愛がってくれておりますが、やはり男の孫が欲しいようで、もう一人産んではどうかと申しておりますが、わたくしも三十路も半ばを越しておりますし、夫にもあまりその気はないようで、いわゆる夫婦の営みもすっかり疎遠となっております。はじめに、なんの取柄もないと申し上げましたが、恥ずかしいことに性欲だけは強いようで、夫も娘たちもそれぞれ会社や学校に出ていき一人になりますと、自分で慰める毎日を送っておりました。

 このようなことは、中学生の頃にはじめて自慰を覚えたときからずっとでして、何度もやめよう、控えようと思ってはいましたが、どうしても己に勝つことができません。空しさばかりが募るとわかってはいても、やめることができないでおりました。もっと申し上げてしまえば、夫と交わるよりも自分で慰める方が快感が勝るというのが正直なところで、たまに気まぐれに誘ってくる夫を断ってしまうことも度々でございました。

 そんな頃、三女の学級の担任の先生に男の先生が来られました。この先生は神社の神主さんもされているとかで、定年も近そうな年配の先生でした。家庭訪問で来られたときにわたくしをまじまじと眺めておられたので、妙に恥ずかしかったことを覚えております。なんでも先生は占いもお詳しいとのことで、わたくしの身の上を占うために眺めていたのだと後になって教えてくれました。

 後になって教えてくれた…などと申しましたが、お察しのとおり、先生とわたくしは男女の関係を持ってしまい、現在も続いております。家庭訪問のときに先生とはこのようなやり取りをいたしました。


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