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マニア雑誌で見つけた素敵な人々
【歴史物 官能小説】

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【4】16歳男-2

 回数だけでなく、父と母の間に流れる空気のようなものからも、今夜セックスするのかしないのかがなんとなくわかるようになりました。普段のときと違ってぎこちなくなるというか妙によそよそしくなるのです。

 「あなた明日は遅くなるのでしたね」
 「キミの方も学期末で忙しいだろう」

 こんな会話をしているときはほぼその晩にセックスが始まります。明日のことや学校のことなど気にはしていません。セックスのことで頭がいっぱいのようにさえ思えます。こんなことまで言われることもありました。

 「N男もはやく寝なさいよ」

 ボクは、下半身が勃起しそうになっているのを悟られぬよう何食わぬ顔で席を立ち、二階に上がり時を待ちます。二階にいると下の襖の開け閉めも手に取るようにわかるのです。両親がそれぞれ風呂に入り、布団の敷かれた部屋に入って襖が閉じられるとほどなくセックスが始まります。その気配を確信してからボクはおもむろに階下に降りていきます。

 どうせなら始まるところから見に行きたいくらいですが、始まってしまってからでないと、何かの拍子に襖を開けて中から親が出てきそうで安心して覗いていられません。ただ、古い家なのでたぶん歪んでいるのだと思いますが、襖がきちんと閉まらないのです。ちょうそボクの指が入るくらいの隙間がいつも開いているのです。ボクは隙間に指をさし込むとそおっと襖を開けていきます。

 はじめは足の先しか見えなかったのが、襖を少しずつ開けていくと、父に跨って大きな尻を上下させている母の白い身体が見えてきます。布団はいつも決まった向きなので見える光景も毎回ほぼ同じです。なので、庭に出て外から覗くことも思いつきました。始まった気配を感じ取ると、裏口から出て部屋の外にまわります。部屋の窓にはカーテンが閉められますが、昼間のうちに端を少しだけずらしておくのです。聞こえる声は小さくなってしまうのですが、母のお尻のかわりにオッパイやアソコの毛まで見ることができます。残念ながらその後できちんと閉められてしまっていたり、あと、真冬には無理ですが…。

 両親はいろいろな体位でセックスしていますし、エロ本で繰り広げられているようなひととおりの性戯もこなしているようです。母はあえて大きな声を出そうとしているふうではなく、むしろ声は押し殺そうとしているようですが、不意に快感を覚えたりしたときに声を上げてしまいます。思わず上げる声なので仕方ないのでしょうし、これまで声を上げてしまっても不都合なことが起きたことがないという体験がそうさせているのでしょう。これからも母にいっぱいセックスを見せつけてもらえるようにボクは慎重に襖を開け、ことが終わったらすぐにその場から離れます。母があられもない姿で大きく息を荒げている間に…。

 そして、布団に入って、いかに夫婦とは言っても、昼間の母、教壇にも立っている母が、夜は同じく教職にあって校長までしている父と、エロ本さながらにフェラチオやセックスをしている様子を頭の中で再現してオナニーに耽ります。翌朝、学校に行く途中でも、道行く人がすべてセックスをしているように見えてきますし、ボクは『〇〇学校の〇〇先生は男の人のおちんちんをしゃぶったりアソコに入れたりするのが大好きです!』と叫びたくもなりました。もちろん、本当に叫んだりすることはありませんでしたが、そんな場面を想像しただけでボクは射精してしまいました。

 二階の部屋ができたとき、ボクが母に「部屋をつくってくれてありがとう」と言うと、ちょうど姉も中学生になったときで、母は「姉ちゃんも中学生になっていっぱい勉強しなきゃいけないものね。N男も姉ちゃん見習っていっぱい勉強するのよ」と頭をなでてくれました。そのことを姉に言うと姉は「勉強ねえ…ふうん…」とだけ言っていました。今にして思うと、姉は体よく二階に「追い出された」ことを感じ取っていたのかもしれません。今度、姉が帰ってきたらこっそり尋ねてみようかな…。

 「姉さん、知ってたんでしょ?」
 「なにが?」
 「お父さんとお母さんのこと…今でもしてるよ、セックス」
 「そう…。あんたもいろいろ勉強してるのね。でもびっくりしなかった?」
 「それはびっくりしたよ」
 「襖、開けちゃった?」
 「まさか、そんなことしないよ」
 「そう…偉いわね。わたし、夜中に気が付いてじっと見てたことがあるの。それで、朝になって『お母さん、昨日、お父さんにまたがってなにしてたの?』って訊いちゃったのよね」
 「それって、ボクたちの部屋が二階にできた…」
 「そう。直前ってことね。それにしてもN男もよく平気でいられるわね」

 そんなやりとりを想像したらボクの下半身が勃起してしまいました…。そう言えば姉さん、お母さんに背格好とか雰囲気が似ているんですよね。

 「平気じゃないよ、姉さん。ボク、このままだったらお母さんを犯してしまいそうだよ」
 「ふうん…じゃあ、わたしで我慢しとく?」

 ボクのオナニーのおかずが一人増えました…。


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