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人妻奈岐
【熟女/人妻 官能小説】

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睦夫との別れー1-2

 啓介はフィニッシュへと向かって思い切りピストンで奈岐を突き続けた。奈岐は、
「中に、、、、、中に出して、、、、、逝くウう、、逝く逝くウう―――」
とまたも「中に出して」と言った。
 啓介は本当に中に出したかった。必死でピストンした。
 そして頂点が差し迫った。啓介は奈岐が「逝くウ、逝く」という声を聴きながら、思い切り最後の突きを入れ、ほとばしり出る寸前に奈岐の中から抜いてお腹の上に放出した。今度は奈岐がその手でしこしこと気持ちよく絞り出してくれた。
 
 奈岐はその間、二人の男とセックスを繰り返していたことになる。奈岐の身体は久しぶりでセックスに満たされた時を過ごしていた。啓介のセックスが十分でなかったにしろ、睦夫のものが奈岐の身体の芯まで満たしてくれるセックスであったにしろ、二人の男に代わる代わる身体を愛され満たされる生活は奈岐の身体に仕合せを齎していた。
 しかし、セックスの後、啓介は何か異変を感じてもやもやしていたことを奈岐に言った。
「奈岐は子供が欲しいの?」
「えっ?」
「だって、中に出してって」
 奈岐は少し戸惑ったが、気を取り直して、
「うん」
と言って噓をついた。奈岐は子どもが欲しくて言ったのではなく、快感が欲しくて言ったのだった。
「そうかあ、でもよく考えよう、僕たちの人生だから、僕はこのまま子供がいなくてもいいかな、と思ってる。奈岐がどうしても欲しいなら考えてみるよ」
「うん、私ももう少し考えてみる」
「あと、奈岐はすごく感じやすくなったように思うんだけど、こうして毎週にようにエッチしたいの?僕も奈岐がそうしたいならしばらくそうするよ」
 奈岐はその言葉にも少し戸惑ったが、
「うん、そうしてほしい、、、」
「わかった、そうする」

 その週は、また睦夫に抱かれることになっていた。
 いつものようにいつものホテルで待合せた。今日も睦夫はダンディーだった。この男に抱かれる喜びに奈岐の身体はじんじんと疼いていた。
 部屋に入るなり、二人は抱き合った。そしてベッドに向かい、お互いの服を脱がせていった。そして二人はあっという間に生まれたままの姿になって愛し合い始めていた。睦夫の愛撫はいつものように優しく丁寧だった。奈岐はすぐに快感に火がつき吐息を漏らし始めていた。優しく優しく睦夫の愛撫が奈岐の身体を開いていく、睦夫は奈岐の美しい身体を存分に堪能し始めていた。
 それからはもう一瀉千里にお互いの愛と欲望を満足させる行為に次ぐ行為、いつもと同じように、いつもとは少し違うように、いつもより快感を増すように、いつもより大きな声で、いつもよりたっぷりの愛液を、いつもより長いシックスナインを、いつもより長い交接を、いつもより強い快感を、その性器と性器をぶつけ合い、いじめ合いをして、いつものように三時間にわたって官能の深い愛を確かめ合った。

 そして八時過ぎ、ルームサービスで食事をとり、九時になった。
 睦夫はなにかを感じたからかもしれない、
「奈岐ちゃん、今日はもう一回愛し合いたい、奈岐ちゃんへの愛を絞りつくして果てたい」
 奈岐は、その言葉がよく分かった。もうこうして愛を交換し合って五カ月になろうとしていた。型どおりの時間内のセックスでは満足できなくなっていたのだ。奈岐は帰りの時間が気になったが、もう思う存分に楽しんだらいいのではないか、と思い直した。
 奈岐はバスローブを脱いで裸になり、椅子に座っている睦夫にまたがった。
 睦夫は、奈岐のこりっと固くなったままの乳首を乳輪ごと口に含み、改めて愛撫を繰り返した。舌で転がす美しい奈岐の乳首はなんど愛撫しても飽き足らなかった。そして、逞しい腕で奈岐の股をグイっと上げて止めた自分の両脚を次に開き、あそこを触りやすい位置に奈岐を置いて、指で愛液を掬った。そしてクリトリスにぬめりをまぶして指でさわさわさわさわと撫で始めた。
 奈岐は愛撫された快感に両手で睦夫の頭を抱え込んで喘いでいた。
 
 ベッドに戻った二人はお互いにあそこを優しく舐め合っていた。奈岐は、睦夫のあそこからさっきの射精の絞り残りの精液が出てきたので舌で掬い取って十分に味わって飲み込んだ。睦夫は、次から次へと溢れ出る奈岐の愛液を吸い続けていた。そして時に激しく、時に優しくの愛撫を繰り返し続けた。
 もう五ヶ月むつ事を積み重ねて、お互いの声でどう感じているか、が十分に理解し合えていた。だから睦夫の快感を奈岐はいつでも高めてやることができた。そして今日奈岐は一度射精した後の睦夫の陰茎を睦夫が自然に気持ち良くなっていくように、ソフトに始めて少しづつ刺激を強くして徐々に勃起力を高めていった。その優しい愛撫に睦夫は徐々に射精後の回復がはかられて少しづつ奈岐への燃えるような性欲が満ち満ちて来るのを感じていた。


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